2017年の桃、終わりました



今季の桃が、たった今終わりました。

いつ終わるのかヒヤヒヤしていましたが、「今日で終わり」という一方的な宣言が、早朝畑から帰ってきた夫から下され、あっけなく終わりました。
「送りますよ、今日か明日ですよ」と本気で思っていたから、様子をお尋ねになっていたお客さんたちに言ってたのですが、
大うそつきになってしまいました。


●お送りできなかった方には、葡萄での代替、振込みでのお返し、ポイントでのお返しなどからお選びいただきたく、
個別にメールを差し上げます。
●クレジットや代引きでのお買い物の方には、
お支払いがまだ発生していないという理由で、一方的な、キャンセルさせてください、というメールになりますことお許しください。


川中島白桃は、毎年、それしか注文されない人もいるくらい人気の高い品種ですが、
今年はとくに美味しかった・・・・
個人的感想です。お客さまに送った数が少ないせいもありますが、最初の品種「ちよひめ」ほどに反響はなかったです。

食べるたびに、「これ、最高」とか「缶詰みたい」とか、目の前のオットを賛辞しながら、むしゃむしゃと食べていました。

でも、収穫率は3割。
10の仕事のうち、7が無駄になります。

花が散った4月、小さな小さな実が生まれ、
5ヶ月もの間、農薬の援護もなく、風と雨になぶられながら成長し続けて、
「肥料もやってないのになんで?」といわれるくらい、丸々と大きく肥え太った最後の最後に、
蛾がプチッと刺したら、もう商品になりません。

前期の桃は、こぶりなので、蚊の一刺しが致命傷になることはないのですが、
大きいサイズの桃は、1ミリ以下の傷が文字通り、致命傷になります。

蛾をよけるための灯りを、夜通しともしていますが、効果は十分とはいえないようです。
小さな刺し傷でも、それが果肉をダメにしていくので、ワケアリ(山育ちの桃)にも入れられません。

夏に農薬を少しでも使えば、もう少し、多くの人に届けられるのになあと思います。

自分ばかり、美味しい、美味しい、と言っているのもいやなのです。

ワケアリが、ほとんどできないので、
「ワケアリ以下のもの、きずものでいいから、送ってあげられないかなあ、無料で。
翌朝つくし、大丈夫じゃない?」

と昨日も夫に頼んでみましたけれど、

「なんで?」

と怖い顔。

「いつもいっぱい買ってくれてるから、お礼。」

「それはできない」

と、きっぱり。

「送るというのは、途中で何が起こるかわからん。届いたものがどれだけひどいものになっているか、責任がとれないから無理」


求めてくださる全員に、食べてもらいたいというジレンマは、ものすごくあります。
ジレンマはジレンマのまま、どうにもできません。


次年度から後期の桃は、少ししかとれない、を前提にしてご注文受付をすることに決めました。
「今年は大丈夫かも」と、夢見るのはやめましょう。

剪定の失敗による大不作から、3回目の夏。
しばらくはこの調子かなあ。

今年の桃で、最大の朗報は、
今年初めて収穫し、お客さまにも一部お送りできた「桃よう」が、けっこうこの土地に向いていること。
おいしいし、暑さに強いし、「ちよひめ」と同じくらい正品率が高かった。
どれもこれもダメになる「川中島白桃」と正反対。

これがどんどん増えていく未来が楽しみです。

4年前まで普通にとれていた「あかつき」は、この土地とのマッチングが完全にずれてきていて、
後期の桃の発送数を減らす、大きな原因になりました。

さあ、未来は毎日はじまっています。

果樹園に新たに植えた木の生育を楽しみに見守ります。

こういう農園ですが、一緒に見守っていただければ、ありがたいです。




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