消毒ゼロ、無肥料のぶどうのかなしみ



以前は、よその農園から取り寄せてフルーツを勉強させてもらうことがたまにありました。
うちの味と、よそはどういうふうに違うのか知りたくて。

たいていは、ものすごく、違いました。

食べた瞬間、驚いて、二口目が食べられないか、
食べた数分後に違和感に気づくのの、どちらかがほとんどでした。
口の中の変な違和感がいつまでも消えず、頭が痛くなるんです。

最近、久しぶりに、よその農園のぶどうを勉強させてもらいました。

見た目がとにかく、すばらしくて、うちのしょぼいのと比べる気持ちがつい湧いてきて、
さびしいというか、やばいなあ、ウチ・・・という気持ちが心の遠くによぎりしました。

ところが、食べてみると、例にもれず、感想は同じなのでした。一粒でおしまい。

いつまでも口の中の違和感がとれない。
頭が痛い。

なぜなんでしょう。
咀嚼しているときは、おいしいなあと思っているのですが。

「肥料をやりすぎている」

とオットは言います。


どうして多くの農家が、こんなに肥料をやりすぎるのかというと、
作物が太り、質量が増えると、それがそのまま収益につながるからです。


農薬を増やすことも、肥料を増やすことも、収益を増やすためには必要なことだと、
ほとんどの農家が思っているので、そっちが普通で、あたりまえです。
多くの人は、そうでない果物を食べたことがないから、とくに問題を感じることもありません。
野菜や米も、その差は歴然とありますが、比べたことがない人にはわからない差です。

葡萄は糖度が高い果物だから、まずい、ということがほぼないですが、
味の好みでいえば、うちのほうが、ずっと美味しくないという人もいるでしょう。

「価値観だねえ。うちは、うちでやるしかないね」

私がそんなことをつぶやくと、今ごろ何言ってんの的な顔しているオットですけど
私は基本的に、心も体もヒヨワなんです。

よその葡萄農家がうちの仕事を見たら、ビックリするだろうなあ。とびびるんです。
「なんでそんなことやってんの?」と聞かれるかもなあ、と。


答えは「肥料やらないほうがおいしいから」なんですけどね。


栽培方法だけでなく、
収穫したものを箱詰めするのに、うちの葡萄は、ものすごい時間がかかります。
誰だって見たら驚きますよ。
変わり者なんです。
葡萄がですよ。



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