映画「ファウンダー」



今週末は、プリンターが壊れるのと
ネットの接続に欠かせない機器(名前わかりません)が壊れるのがほとんど同時に起こり、
とっても珍しい、仕事をまったくしない週末を過ごさせていただきました。
土日を定休日にしていても、名ばかりで、どうしても仕事してしまうのです。
印刷ができない、ネットができない、は手足をしばられたも同然。

友人たちと宮崎にいってきました。
楽しかった!
今日かきたいのは、その休みの最後にいった映画のはなし。

田舎にいると、映画を1本みるのに、時間とエネルギーをとてもたくさん必要とするので
街にいったついでで、映画みて帰りたい。
選んだ映画は「ファウンダー」

以下書くことは、ネタバレもあるかもですけど、
それくらいで、この映画をみる価値は減らないと思います。

ハンバーガーの「マクドナルド」を今に続くファーストフードの世界的チェーン店にした男の話。
マクドナルドの創業者は、田舎の、実直な、小さなレストランチェーンのオーナーだった。
その味よりも、システムに着目した主人公が、オーナーからマクドナルドを奪うまでの話です。

ということは、前情報として知っていました。
話はここからです。

見おわってつくづく、後味の悪い映画だなあと、
終わったあと、しばらくはいつも夫婦でしてしまう映画の話をする気にもなれませんでした。


資本をもつものは、どんな汚い手をつかっても、正義になってしまうんだぞ
ということを教育されてしまうような映画なんですよねえ。

実際に、この主人公は自分の成功譚を喜んで講演会などで話したようですが、
彼の躍進を目の当たりにしていた1950年代、60年代のアメリカ人は、

こうじゃなくちゃ、成功はできないよ

と感化される人も多かったんだろうと思いました。

全米をまたにかけて躍進を続け、アドレナリンを撒き散らしながら帝国を巨大化させていく主人公が
田舎で幸せにショウバイしていた創業者の宝物のようなビジネスを根こそぎ奪うさまは、
まさに今の、グローバリゼーションが世界中の「小さくてもしあわせな商売」をつぶしていくのと同じに見えました。

主人公は、ビジネスの才覚があるわけでも、スキルがあるわけでも、人脈があるわけでもない。
頭がいいわけでもない。ピアノが上手で、話術はできるほうではあるが、常人レベル。

ただ、機を見るに敏というか、
ぴんと来たときの動きに躊躇がない。

失敗を恐れない。

そして目標がシンプル。
成長志向が明確。
そこそこ成功したら、このへんでいい、と多くの人が思うだろうところを、
さらなる高みを目指して、走るのをやめない。


こういう人は20年前だったら、もっとまっすぐに、成功者の列伝として描かれたかもしれないけれど
この映画で、主人公は、礼賛されてるわけでもなく、非難の目線があるわけでもない。

見るひとに、見方がゆだねられる映画。


マクドナルドの創業者は、弱くてかわいそうな被害者か、といえば、そうも言い切れない。

世間にいちばんいっぱいいる、一般人を代表しているような存在なのですねえ。

だまされて、詐欺にあって、被害者には違いないけど、そこには落ち度がちゃんとある。
冨よりも大事なものを守りきれなかったのは、冨に目がくらんだからかな。
大事な場面だとわかっていたのに、慎重さを欠いてしまった。
誰でもしてしまいかねないところかもだけど・・・。


結局だれもかれも、お金に踊らされているのですが、それが悪いこととも、映画は語っていません。


セールスマンとして、成功を夢見る主人公が
毎日聞いている本の朗読レコードは、「the power of positive thinking」
ノーマン・ヴィンセント・ピールの「積極的考え方の力」というタイトルで邦訳もされています。
カーネギーやナポレオン昼とならぶ、自己啓発本の大家だそうです。


あなたはあなたが考えている人になるのです

と、日々啓発本の朗読を聞きながら自分を鼓舞してきた主人公は、
夢を実現して、はたして幸せになったといえるのか。。。。
そんな余韻も感じさせるエンディングです。

この映画をみて、自分は登場する人物の誰に似ているかなあと
考えるのも楽しいかもしれないです。


お金を追いかけるのが楽しい人もいれば、
お金は副産物で、仕事というゲームが楽しい人もいる。
自分は陰にいてお金を稼ぐオットを応援することが好きな人も。

お金に対するスタンスを改めて考える機会をくれる映画ともいえます。

自分はこれだ、と思っていても、実はそうじゃない、ということもありそうな。




水曜締切の野菜セットは今週金曜お届け。8月11日の野菜セットはお休みさせていただきます。
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