無農薬栽培したイチゴを収穫

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昨日の桃園。穿孔細菌病の具合も例年どおり。桃の大きさも例年どおり。

草の刈り方も例年どおり。例年通りでどおりでないのは、天候だけ。

収穫開始まであと30日きりました。



2日ほど前、うちの畑でとれた無農薬栽培のいちごをたべました
今年の初収穫。品種はとよのか。露地栽培。
苗づくりから収穫まで一切農薬を使わない、肥料も使わない
そういういちご。

通常うちで販売しているイチゴの品種は、ひのしずくです。
苗づくりは慣行農法(肥料も農薬も普通に使う)、
苗の定植後は、年によって違いますが
たまに0回、多くは1回、今年は2回目いきました

とよのか

が、そうだという意味ではないですが、

露地栽培で5月にようやく実を結ぶとよのかイチゴは、
はっきりいえば、マズイ。
驚くほど、おいしくないです。

一粒食べて、美味しくないと思ったので
写真も撮らず、そのままジャム工房へ。

百平方メートルくらいの畑ですが

酸っぱいせいか、虫食いもほとんどない。
見た目は普通の大きさで赤くて、きれいだったりします。
でも、美味しくないうえ、香りもあまりないのですね

ふと、その日より2日も過ぎて

うちではこの畑でとれる無農薬のイチゴを
販売しようなんて思ったことないし、これから先もしないと思いますが
無農薬というだけで価値がある・・・という見かたもある、とやっと気が付きました。

やっと気がつく自分に、本人が一番驚きました。

この畑には、じつは私が先頭切って力を注ぎましたのです。
地面の全面に竹パウダーとぬかを敷き詰めて、

苗が幼いときは、虫の殺戮に時間をかけたし
販売用のイチゴ畑には水が廻るように、スプリンクラー的なものを張り巡らすのですが

(施工は園主が)

この畑には、そういう設備もないから、じょうろを使って、家庭菜園的に水をかけてまわりました。
イチゴ畑のわきを流れる、春にはクレソンが茂る小川から水を汲む。。。
まるで子供の頃よんだドイツかソビエトの民話のようだわと思いながら水をかけてました。


そうやって育てたくせに
くせにですよ

美味しくない、
ということはすべてを否定しますね。嬉しくもなんともないのでした。

最近お送りしているジャムには、ひのしずくがメインではありますが
この無農薬いちご(おいしくない)が3割くらい参加しています
ジャムにはレモンをわざわざ加えるくらいですから
すっぱいイチゴも、砂糖といいバランスをとってくれます

でも「ひのしずく」のおいしさや香りなしでは、おいしいジャムにはならないから
無農薬のとよのかオンリーでジャムつくっても
お客様は、満足しないでしょう
満足しないかも、と書きかけて、かもじゃない。満足しませんよ~。

今日、はたと気づいたのは、
無農薬で作ろうという努力を私が熊本にきた6年前の苺にもやったのだった

収穫量は、おかげでずいぶん減ったのだった

無農薬のイチゴってすてき
と思った自分が6年前には確かにいたのに

6年後の今、それを収穫しても、感動がまったくない自分


すごいな、と気づいた ということです。

おいしい、ということは、素敵なことです

うちの「販売用のいちご畑」

獣が食い荒らしてすごいことになってますが、これもそれも、うまいからなんだなあと
改めて思います

かなりたくさんの数のお客様が、いちご、おいしい
と言ってくださることは、よろこびです
おいしくないけど、無農薬だから
といって食べていただいても、うれしくならないでしょう。


うれしいのは

おいしい!

です。うちで販売している、大根やトマトやホウレンソウやカブやじゃがいもや・・・・

きりがないですが、それらに、お客様が短い言葉でも長い言葉でも書いてくださる

おいしい

は、すべて生産者のかたにお伝えしています。
これしか、ヨロコビはない、とおっしゃる方がほとんどなので。

おいしい

は、強いです。生産者も食べる人ももゲンキにする魔法の言葉。
おいしい、といくら伝えても「まだまだ」としか言わない人もいます。

「あんなののどこがおいしい?」とか言うのですが、私たちが食べても目が丸くなる

おいしさです。内山さんは、理想を高く掲げている農家で頭が下がります。


「イチゴたべてうちの子はオイシーって踊ってました!」
と言ってくださるお客様のお言葉に、農家も踊ります(私だけかも?)。

「無農薬でがんばろうとする姿勢がすばらしい」

たまに言われますが、すばらしいといわれても。。。です。

実際、太秋柿しかそれをして販売しているものはないし。

無農薬で作るのが比較的たやすい作物はありますが
そうでないものを、目の前の虫や病気に苦悩しながら
やむなく散布するクスリを
NO
というなんて

それは、熱をだしてあえいでいる幼子に、
熱さましの薬をあげないで、「自然治癒で治すんだ」
といきまく母のようなもの

そんな母がいるかどうかは知りませんが・・・・・

球磨のオーガニック野菜セットを販売するようになって
農家の方々と話す機会が、増えました

心意気のある農家のかたが、「この人なら内布さんに紹介できる」
と紹介してくださる

その連鎖で、いまもなんとか、毎週、たいへんですけど
野菜を集めています

そういう方々と話をしているときに、農薬なしで栽培するからエライ

とかなんとか思いません。むしろ、

「あと30分まって」

と電話してくる誠実さに頭がさがるのです。
昨日のうちに収穫して用意しとけばいいと思わず、早朝からおきて、準備して

新鮮なものをわたす努力をしてくださること。
発送する日に収穫しないとウチヌノさんのお客さんは喜ばない
と思ってくださっているから、そうしてくれる

顔が見える、心意気をしっている、農家の方が野菜をくださる
それがうちの野菜セットをおいしくしてくれる、と思っています。


うちも無農薬、無肥料の、いわゆる自然栽培の野菜ばかり作っていますが

「自然栽培の野菜しか食べない」とかの言葉には過敏に反応してしまいます。

もちろんそれは、それで、悪いことでもなんでもないのに。

農業一本で食べていこうとする農家の真剣をたくさん見てきたせいですね。

「農薬こないだかけた」

という言葉を申し訳なさそうに私に言う農家の言葉をいっぱい耳に入れたからですね。

「そういう言い方しなくて大丈夫ですよ~」

農業は思想じゃないですが、農薬がからむとイデオロギーになるのが嫌いなのかも。


無農薬? だから? って思うようになっている自分に気づいたのは

もう少し前からですが、苺の無農薬でもそういうふうに思っているって

改めて、人は変るもんだ、と思ったので


昨日の夜に深夜おきて

このブログかいたのでした。


球磨のオーガニック野菜セットのお申し込みは

錦自然農園フルーツストア


フルーツ(fruit)=大地がうみだす恵みの意味







何のはなしだっけ

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