「何で君たちそんな目にあって笑ってられるの?」

2015Aug9_2_20151121130025146.jpgさて、ここはどこでしょう。答えは文末に。


昨夜は東京の出版社時代の同僚ヨシダさんが遊びに来てくれて

人吉の「One life BON(ぼん)」という店にのみにいきました
大工町のアップル代行の前の道。イスミの隣の九日町コート93ビルの1階奥で6時からやってます

私にとって店主のトビさんは、
丁寧で、心のこもったおいしい料理を作る料理人という認識でしたが、じつは

16歳からバンドマンだった生粋のミュージシャン
36歳で東京から帰ってくるまで、大昔は柳ジョージと、後には立花ハジメとロックってた伝説のドラマーだった

ことを初めて知り、びっくりでした
元同僚も今は音楽業界の人間で、
トビさんと同僚と、同席していた私の友人ことみちゃん、3人の共通点が、
ゼルダの高橋佐代子さんとなんらかのかかわりをもっているということで、またびっくり

ZELDA なんて、ここで単語が出てくる? 驚いているのは私だけ。昔よく聞いてました。

「カラオケに入ってたら私絶対歌えると思う」といったら、「はいってないから」と三人から言われてしまった。


トビさんとこに行くと必ず頼む、おでんと新鮮な魚のお造りをいただきながら

ヨシダさんから

「で、きみんとこの農園はうまくいってるんだろ」

と聞かれ
園主も私もにっこり。

「まあ自慢話なんだけどさ、

桃は去年の10%以下の売り上げしか桃ができなくて
柿は2100坪以上ある畑で6万円も売ってない」

「坪っていわれてもよくイメージできないんだけど」と元同僚

「そーだよね、東京ドーム3個分かな」とばかを言う私の横で園主が

「普通にとれてたら農協に売っても、500万円にはなるような畑」

「えーーー、そりゃあ・・・」。ヨシダさん絶句。

「すごい自慢話ですね。そんなことはたまにあることなんですか」

「いや、初めて。就農して13年になるけど、こんなことは一回もなかったね」。園主笑ってます。

ヨシダさんに、切り上げ剪定が桃にも柿にもよくなかった、木がダメになったという話を軽くして

気候がどれだけこの数年おかしいか、それが農業に果樹だけでなくどれだけ大きな影響と損害を与えているかを

軽くしましたら、黙って聞いてたヨシダさんから渾身の問いかけが。


「なんでそんな目にあってるのに君たち笑ってられるの?」


「ほんとそーよね。私たち、なんで落ち込んでないのかなあ、ちょっとは落ち込んだんだけど・・・」

「うーーん。前にすすむしかないしなあ。目の前にあるしないといけないことやってるとねえ・・・」

つくづく不思議そうにしている元同僚を前にしているうちに、はたと思いつきました


「あーそうだわ。果樹を農薬減らして作るのがどれだけ厳しいか、私こっちきてすぐにわかったから
果樹で彼が想いどおりの農業ができるように、加工品はじめたんだった。
今年からは野菜のセット販売なんかも本格的にはじめたんだった。
ここまで果樹が壊滅的にひどいことになるとは想像もしてなかったけど、
用意していたことが、なんとか私たちを救ってくれてるみたい(笑)」

園主も

「そうそう。この人、けっこうやるんですよ」

そこで同僚腕をくみ、

「キミの昔を知っている人が、今のキミを見たら絶対おどろくな」

「そおお? 昔からよくごはん作って人呼んだりしてたじゃん」

「いや、そういうこととレベルが違うでしょう」

「同じだと思うけどね。球磨郡にはおいしい野菜がいっぱいありますよ、みんな、食べたい? 食べたいなら私送ってあげる、食べたいなら加工品つくってあげる、その繰り返しやってるだけ」

「キミは編集とか書くこととかしか興味ないと思ってたけど、けっこうビジネスマンだったんだな」

「ちがうちがう。私お金の計算できないもん。お金もらって、経費はらって、どれだけ残ってるかわからないけど、
生きてるからなんとか回っているんだな、というレベルの計算しかできない」

「でもふつうできないよ、きみがしてること」

「あたしねえ、最近気がついたけど、つくづくおんなじことしかしてないんだよね。
編集者のときも、印刷物ってけっきょくごみになるじゃん。ごみになる前に、少しでも読んだ人が元気になるもの、生きていく勇気が出てくるものを書きたい作りたい、思いながら仕事してたの。
いまは野菜とか果物とかで、お客さんが元気でたとか、幸せとか思ってくれたらいいなあと思ってやってる。同じだわ」

そこで園主が

「ふつうは、こんなことやりたいって言うだけで、やらないんだけど、この人やるからえらいと思う」

「あらそれいうなら、吉田さんだって東京にいながら葦北にカフェ開くなんて、地元の役場にもちかけて、この場所は人が呼べるから店やらしてくれって行動するなんて誰でもできないよ」

「そうなんだよ。問題は遠隔で経営することでね。やっぱりいろいろ問題があった。でも、また来年もやらせてくれって役場とは話がついたんだけどね。色んな問題点を来年までにクリアしてね」

「やらないとわからないもん。何が問題か、何ができてないか。
答えがどこかにあって、それにたどり着かないといけないと思ってたら何もできないけど、答えなんかないんだから」


・・・て、自分にいってましたね(笑) 
ヨシダさんは大赤字でも来年またやる、という。そこがえらい。でも赤字でやめるなんてしたくないですね。うちもそうだ。



冒頭の写真は、吉田さんが熊本県芦北町で、夏秋だけオープンする
眺望のよい音楽カフェ。
錦自然農園の桃シロップでつくるカキ氷
来年も出せるように、桃をいっぱいつくるぞ~~



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