「お金をつれてこい」

いつも笑わせてくれるいちごの姫君(以前のブログ参照)

最近はイチゴの大敵、アブラムシに苦戦しているそうです

「いちごに、早く大きくなれ、お金をつれてこいって言いよったせいかねえ、お金はこんけど、アブラムシがきた」

姫がいちごに話しかけているのはよく知っているので、ほんとにそういうふうに言い聞かせていたんだろうなあと、想像するとおかしくて私たち笑いが止まりませんでした。

今日はTさんのとこにお味噌を買いにいきました

午前中、ある味噌作りの名手から「Tさんの味噌はすごい。アレは本当にすごい」ときいたので、うちにも味噌はありますが、食べたくてたまらず、すぐに電話しちゃいました。
「味噌、ありますか」と聞きましたら、
「古いのはないけど、半年くらいのだったら」
「それでいいです!」


Tさんは農薬肥料を使わない栽培を20年やってる一家です。
お父さん、お母さん、そして息子さんの三人でやってます。
こちらからはよく野菜を買うし、お客様にも送ったりしています。
無農薬、無施肥がすごい、という以上にTファミリーの作るものは、パワーがあるんですね。これに毎回びっくりします。

今日はじめていただいた「味噌」の一種。加工味噌といいますか、ごはんのおとも系のものですが、
一口食べたら、最初に頭が痛くなり、それから足元までゆっくりと、わんわんわん・・・・と波動が広がっていくかんじがあって、Tさんとこの食物にはよくあることですが、このお酒のんだかのような浮遊感は家に帰ってもしばらく続いていました。

うちでも売らせてくださいよ

とお母さんにいってみましたら「ムスコに聞いてみらんば」ということでしたので、ご許可が出たら、ネットに出しますね
ゴハンと、ちょっとのお菜でシアワセいっぱいのお食事にいざなってしまいますよ。おたのしみに。


「でもそれ売り始めたら、黒麹とバッティングしない?」と園主。するどい。
「そうかもだけど。両方ともおいしいから、小川さんのお米やJJ夫婦のお米がもっと食べたくなるんじゃないの」
こういうときだけ、ぽじてぶしんきんぐになれるわたしです。

Tさんとこで聞いたことで今日もっとも衝撃を受けた話をご披露。
もう20年ほうれんそうがつくれないのだそうです。

20年前、無肥料に転換して、最初の1,2年は大丈夫だったけど、3年目から売れるようなものができなくなり、20年作り続けて、毎年がっかりしているのだそうです。
それでも毎年ほうれんそうを植えているということに、私は衝撃をうけました。

「今年はできるかもしれんとおもって楽しみにしとる」

と何回もはじけそうな笑顔でいうお母さんTに衝撃を受けました。なんで「今年は」と20年思い続けられるのかと。


20年ちかくできないのに、植え続けるというそれが何を意味するか私には本当のところわかりません。
ほうれん草はどうしても石灰系の土質を必要とするらしく、無農薬はどこでも比較的かんたんにクリアですが(うちでも毎年つくってますが)、無肥料では、ほうれん草ができる土地とできない土地がある。



肥料さえやればわしわしできるのがわかっているのに、やらない。でも、毎年植えて、毎年ガッカリし続けられる。
それも笑顔で。

無肥料というのは

かなり難しい世界です

江戸時代から堆肥という考えがでてきて、それを実行できたところから、飢饉などから逃れることができた
それより前は、土が作るものが、とても乏しいなら、死ぬしかなかった


この飽食の時代に生まれた自然栽培という考え方

Tさんとこは代々続いた農家だから、いろいろな相互扶助の世界でいきていけますが


自然栽培で農業をやっていくのは、たぶん、無理なんだろうな、と私もわかってきました
うちはもとから自然栽培ではないですが(農薬つかうし)


新規就農の人が、農薬肥料を使わない選択をする際は、お気をつけ遊ばせです。

自然栽培(農薬、肥料を使わない)栽培方法で、生活費をあがなうのは、かなしいくらい厳しいです。

親か、配偶者か、自分が、お金持ちであること必須条件。
兼業農家なら大丈夫。夫婦どちらかが農業以外でお金をもってこないと、自然農業は厳しいですよ。


誰もそんなこといわないけど
ほんとです

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