学校に行かないという選択

都会から近所に引っ越してきた(移住したともいう)人たちの中で、子供のいる人たちが心配しているのが子供の学校問題。
先のことは考えないようにしている派が多いですが、

小学校がぎりぎり。中学はこのへんではいれたくない

という人もいる。

じゃあ引っ越す?
そうですね
どこにいっても問題は何かあるかもしれないよ
ですよね。でも、中学の全員部活に入るって制度、あれはないでしょう
ないよね

私がもし父兄だったら絶対に受け入れられないと思うのは、中学生が全員部活に入る制度。
生徒数が少ない学校も多く、部活の数が5つ前後しかないこともあるそうな。
興味があればよいけれど、興味のあるものが選択肢にない場合も全員入部が義務。
部活はどれも土日含め、週7日参加が義務。

こわすぎです。
毎日毎日、興味のないことに時間使って何が養われるのか。黙って体制に従うドレイ魂は確かに養成されるでしょうけど、それが何の役にたつ?

私が中学生だったら学校をやめるなあ。親だったら、学校やめてもいいよ、っていうな~。

興味もなく好きでもないことに、時間を使うよりも、したいことをみつける、したいことに集中して取り組むほうがいいにきまってる。暇な時間に非行に走るならそれはそれで勉強になる。したいこととしたくないことを自分で選択するのが、自由ということだもん。

そこで思い出すのはアメリカ人のAくん。8歳くらいで親が田舎暮らしを志向したため、アメリカのど田舎に移住した。
いやいやながら田舎についてきた男の子。

両親ともワールドトレーディングセンターの金融系企業で働いていたのですが
911で衝撃を受け、人生これでいいのかと悩んだ挙句、田舎&農家暮らしを選択したのでした

田舎にきた親がびっくりしたのは自分たち以外の地域住民全員ブッシュ(大統領)崇拝で、
本といえば聖書が最高、と小学生でさえ信じている地域社会。
あの時期にNYにいたのでよくわかりますが、NYから移住した彼らにとってそれはもう地球の表と裏くらい世界が違うと感じるくらいのギャップだったと思います。

三人いる子供のうち一人はそういう地域でも学校になじんでいたのでそのまま小学校に通わせましたが、
あとの二人は個性的な興味の対象が学校でもひんしゅくをかっていたので、学校をやめさせ、お母さんが彼らのセンセイになることに。

北米やヨーロッパの一部では、学校にいかない選択をする子供や親がけっこういるそう。
自宅をわが子の教室にした親のための本や情報も充実しているらしいです。

結論からいうと長男のAくんは学校をやめたその日から好きな本をよみあさり
14歳からナノテクノロジーの最先端で世界的な教授陣も「すごい」としかいえない研究をしはじめ
18歳のときには5つの特許をとって12億円を超える売り上げの会社を、ハーバードに通いながら興したそうです

田舎暮らしがAくんに教えたことは、「むり」とか「できない」とかいっていたら何もできないということ。
あきらめないでとことん問題にかぶりつくしか、田舎では生きられない、ということを8歳からしっかと身につけたことがAくんのもともとの天性の頭のよさをここまで開花させたみたいです

もちろん読みたい本を全部買ってあげられる資本のある、子供の教育に十分な時間を使える親がいることのアドバンテージは相当大きいですが。
Aくんの出典は「理系の子」(文芸春秋)

園主みてても、無理なこと、それはあきらめるしかないよね、ということを、じみちーーんな努力というかコツコツさでクリアしていくのを何度も見ました。私と違って彼は6歳のときから家が山(文字どおりの意味らしいです)で、親が養鶏で忙しかったので、あらゆる問題は自分で解決するという人生を文句もいわず当たり前のようにやってきた。自分で解決する、それ以外の選択があるとは想像もできないみたい。

私はというとその正反対。すぐに「それむり」「だれか~~~」「へるぷ~~~~」と声をあげます
あきらめるの上手です。一人じゃなんにもできません。依存心のかたまりです。

好きなことがない、とかしたいことがない、という人に何人も会ったことがありますが、そういう人は総じて言われたことを素直にやるという才能がありますね。
ある人は中学時代のバスケット部で「腹筋しろ」とセンパイから命じられ、「腹筋やめなさい」といわれなかったから、という理由で何百回か忘れたけどずっとやってたそう。
で、彼女がその人生で何度も口にするのは「したいことなんかない」というせりふ
その人とは50年近く付き合っているので、何度聞いたか数え切れない(じつはいもーと)
私と正反対で事務職の天使。ものすごく細かいことをきっちり間違いなくやりおおすのが上手。
大企業の末端にいると最高に輝く(私の対極)。都会のビルジングのデスクに座って責務をパーフェクトに全うする(私の対極)。


こういう人は強制部活の制度があったよかった、という生徒のひとりになるのかもしれない
好きでもない卓球を週7日やらせていたおかげで・・・という結果があるのかもしれない

ほとんどの人は、大企業の巨大ツリーのどこかに属しているのが2015年の日本だし
ということは、全員部活制度は正しいのか?




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