おいしい品種、みーつけた?

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青いのはステンレス。加工場にはりつけるための加工を園主がしてくれました。


作物にはすべからく品種があり、品種によって、味がまったく違うということは
何度もいっているので耳たこだ、といわれるかもしれません

イチゴの話です
お客様にとっては季節外れでも、農家には今がいちごのONシーズン

うちが作っているいちごの「品種H」は、

生産者が絶滅危惧(大げさ?)な品種だそうです

「とにかく育てるのに手間がかかるのが品種H。
品種Sや品種Bはぜんぜんこんなに手をかけんでも、ほったらかしでも育ってくれる」

品種Hをやめる農家が年々増えていると、農家のTさんが教えてくれました

錦自然農園で作っているいちごは、すべて品種H

かなしいほど手間かかります
病気になりやすいから手間をかけないといけなくなる

「品種B、ものすごくたくさんできるからな。うちは両方つくりよるけんわかるけど、
10アールで比べたら品種Hより20~30%は多く収穫できる」

そんなに違うんですか 
作り方が同じで同じ場所で、そんなに収穫量が違うなんて初めて知りました
うちは一つしか作ってないので比較できません

「だから、もう作る人が毎年へるなあ。今年から●●さんもあげな手のかかって量ができんのはやめたちゅうて
品種Sと品種Bだけにするらしい」

そうですかあ・・・・・・

「高く売れるなら別やけど、てまひまかかってSやBとほとんど変わらんから

食べたらそりゃちがう、品種Hのおいしさはまったく違う。誰でもわかる。だけど、買う人はそれをしらん
品種Sは形が円錐形でスキッとして、きれいで、色づきもいいもんな
名前も知られとるし、そうやって買う人多かもんな」

「有名じゃなかですもんねえ、有名な品種買いたくなりますよね」

「でも東京の市場は品種Hが名指しで買われる。東京のほうでは人気がある。おいしいとがしられとる」

「そうなんですかあ」

「直送せんなら、たくさんとれて、見かけのよかの、作ったほうがよかよなあ、おいしくなくても」

「Tさんは今年、品種Hを減らしたとですか」

「あんまり減らしてないな。品種Hのおいしかと、知っとるからなあ。まずいの作ってもなあ」


品種が同じなら、だれが作ってもどこで作っても、だいたいおいしいという品種もありますが

品種が同じでも、作る人が同じでも、作る畑が同じでも、栽培法が一緒でも
味がいっしょにならないのが最近の果樹

天候が一年を通じて、過去にないレベルの異常記録を更新しているせいです

当園では
桃やぶどうでは毎年少しずつ、新品種の導入を進めています
5年後の天候はどのように変わっているかわかりませんが
先なんか読めませんが
マッチングが悪いのは努力で乗り越えるのでなく、見極める「決断」が必要みたいです


いつもありがとうございます



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