ゆずのオランジェット

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ゆずのマーマレードを作るのをお休みして
ゆずのオランジェットを作りました


網の上にならべたオランジェットをみていると
以前仕事でリヨンに行ったときのことを思い出しました。

そのときの取材旅行で同行したカメラマン氏は、
旅も最後になってチョコレートの名店・ベルナションにいくといって譲らず、
しかしスケジュールはぎっしりで、そんな暇はとれない
なにより滞在しているホテルと店はおもいきり離れている

連日カメラマンのわがままに辟易していた私は
ひとりになる時間がほしくて、いくなら一人でいってくれ、といいました

彼は怒ってひとりでいきました。

翌朝あった彼は、昨日怒り爆発させたことなどすっかり忘れたかのように

「あなたは大きなミスをしましたね いけばよかったのに」

と性格の悪い子供のような笑顔でいいながら、買ってきてくれたチョコの包みをくれました

東京に帰ってから開けてみると、小箱の中にオランジェットがぎっしり入っていました

なーんだ、と思ったような気がします 

ところが
一本つまんで口に入れると。。。。

何かを思う暇も余裕もなく食べ続ける手が止まらない
高価なものとわかっているのに、チビチビ食べたいのに、
これを誰かに食べさせてあげたい、という余裕が復活しても
手が止められない、
どうしても途中で食べるのを止めることができない

ついに最後の一本まで、一気食いしてしましまった

かなり濃厚なものだったと記憶していますが、それでも・・・・・


あとにのこったのは、チョコにつきものの罪悪感と深い後悔


連日喧嘩ばかりしていたカメラマンの性格がどうあれ
リヨンにしか店がない(たぶん)
リヨンが誇るショコラの名店に行かなかったことは、人生の大ミス

当時わたしはそれほどチョコに興味がなかったかといえば、そうではなく
自分でカカオの配合の異なるチョコを海外で求めて配合し
プロ用のレシピ本で忠実に再現してショコラショーを作って飲むマニアだったのに


・・・・今考えても自分のばかばかばか


ベルナションのオランジェット体験以来、
チョコレートの名店で何を選ぶかというときしばらくはオランジェットを選びましたが、
普通においしいけど、脳みそがふっ飛ばされる経験はしませんでした



それを再現しようなんて思わないですが


ゆずの皮の甘露煮、または砂糖漬けと古風によびたい右のも、
チョコがけした左のも
けっこうおいしい
柚子の皮にあうお酒はなんなんだろう
ちょっとだけ風味づけにつけるとずいぶん違います

栗ジャムのときもお酒の種類にはずいぶん迷って最後までレシピが落ち着きませんでした


フルーツと砂糖の組み合わせでつくる世界は
無限に深めることも、高めることもできる

いくらでも研究できるはばがあるってなんて素敵


今日は柚子と檸檬のマーマレード(新作)の写真をとって
サイトにアップする予定

皆様に好評いただいた栗ジャムは作り方を最後まで迷ってましたが
柚子と檸檬のマーマレードは、すこん、と決まりました

(もちろん試行錯誤は長々としていましたが)


みなさまのお口にもあうといいのですが


ちなみにフランス人のショコラティエのレシピ本の英訳本を借りて作った
ショコラショーは、ものすごい量の砂糖もバターも入っており
チョコの濃厚なこと贅沢なことは、天井しらず

しかし飲むと、映画「ショコラ」の世界がじつによくわかります
麻薬のように脳がチョコレートに操作されてしまいます

日本人なら「強すぎて飲めない」という人が多いと思われます
友人につくってあげるとひとくちで「もういい」といわれました


私がオーベルジュをもっていたら(なんという仮説だ)
こういうのを昼下がりのお茶の時間のメニューにいれます





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