最後の八月


むかし。
東京にいる頃、それも最後の頃ですが、私は独自であそびを発見しました。
それは、「今月で私の寿命は終わることになっているゲーム」です。

月半ばに、それを思いつきましたので、寿命はあと二週間ということになります。

その日から、

この人とお酒を飲むのも最後、この会社に打ち合わせに行くのも最後、ここでタクシー拾うのも最後と、
あらゆる行為は、「次はない」というひそかな思いとともに行われます。

新宿駅で人と待ち合わせるのも最後だ、と思うと、雑踏がうつくしく見えてきます。
アナウンスの声も、見知らぬ人の顔も声もなんだか快い、いとおしいものになります。
時間がなくて気持ちがせいているときも、
ここのエスカレーターを急いで降りるという行為をするのも最後だ、という考えが浮かぶと、
気ぜわしさがふっと消えて、永田町の駅の構内にたたずむ自分をゆっくり味わってしまったり。

「あと二週間で死ぬことになってるゲーム」を始めてからというもの、私は日ごと、明るく元気になっていくのを自覚していました。
この明るさは、未来を憂えず、今に集中しているからでてくる明るさであることはマチガイない。
二週間がたち、月末を迎えてゲームを終了したとき、これはいいことを発見したと思いました。

誰かに教えてあげたい一心で、
友人のデザイナーに、この人なら、このゲームのおもしろさを分かってくれると思った人に、

「今月末に私は死ぬことになっているというゲームをしてたの」

と話しましたら、

「大丈夫? うつとかじゃない?」 

といわれて、びっくりしました。
鳩がまめでっぽうくらった、という顔になってしまい、二の句が告げなくなったのを覚えてます。
これの何が楽しいのか? これ以上説明できません。やってみてもらうしかないです。

次はないかも、と思いながら、知人と別れるとき、いつまでも、相手のことを見送りたくなります。
私とこれまでつきあってくれてありがとう、と思いが浮かんできます。
ああ、ほんとに、今日、わたしと時間を共有してくれてありがと。すまないねえという気持ち。

やらないと理解できないかもですが、
お茶碗を洗うのも、納豆かきまぜるのも、電車の切符を買うのも、これをあと何回やれるか、と思いながらすると、
動作が前と違うものになります。

二週間でやめずに、これから先はずっと、「今月末でわたしは死ぬ」と思いながら生きていこうかな、
と思いかけていたけど、結局やらなかったのは、どうしてだったのか、忘れました。


昨日、友人とお茶していたとき、携帯メールに目をやった友人の顔が歪みました。

「知り合いが亡くなった・・・」というのです。

「前にあったとき、その人からお茶を飲んでいきなさいといわれたのに、私は次があると思ったから
またにします、と言ったけど、次なんかなかった」

友人はそういって泣きました。

次なんかない。

そう思いながら生きていくゲーム、今日から始めようかな。
今年の8月が、肉体をもって味わえる最後の8月かもしれない、と思えば、
地球の自転する音が聞こえるくらいの精度で瞬間を味わうことも不可能ではないかも。
8月は今日まで? 今日で終わる、と思いながら今日をいきるのは難しいな。
だって
明日は、野菜発送の日だから。
明日、大根いただきにいきます~の約束をいまさら反古にできません。


ぶどう、栗、おこめ、野菜のご注文は
錦自然農園フルーツストア

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桃の収穫が終わりました

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なんとなく素敵な造形にもみえますが、刺されると痛いなんてもんじゃありません。太秋柿仕事の天敵です



桃が終わった、と三回くらい言ったと思いますが、
本当に終わりました。週末のことでした。

最後のほうは、「一日に一箱」送れるかどうかのせめぎあい。ぽつりぽつりと送っていました。

が、ついに終了です。

ふりかえれば、
今年も、7月後半からの「後期の桃」が予測を大幅に裏切る少量収穫になってしまいました。

特に「山育ちの桃」が一週間に2箱でるかどうか、という時期が長くなり、
結論として、たくさんの「お送りできません」というメールを差し上げることになってしまいました。

まだ、メールを日々お送りしている最中で、全員にはお送りできておりません。
クレジットの決済は、発送後に行いますので、お支払いは発生しておりません。

代引きでの三回コースの方には、お支払いいただき、お送りできなかった差額を、
お振込かポイントかでお返しさせていただきたく、ご連絡をさせていただいております。
メールのお返事をお待ちしております。よろしくお願い申し上げます。


後期の桃が、予想よりとれない、という問題も、二年目。
前期も後期もとれない、という年をあわせれば、三年目。


古くからのお客様から、「錦さんは、昔より買いにくくなった」とメールをいただきました。

「顧客が増えたからしょうがないですね」とおっしゃる方もおいでですが、

お客様の増加よりも、お送りできない理由は、収穫量がとっても減っているからです。

日ごろからご愛顧いただいているお客様により有利になるように、
ネット販売と同時にメルマガで販売開始をお知らせしております。
販売開始と同時にご注文が集中しますが、
その時期にご注文を受けたかたには、たいていお送りできるのですが

それでも、お送りする桃が、ない、という事態がおこるのは、
とくに3回コースと、山育ちの桃に顕著です。

今年は、川中島白桃で、「山育ちの桃」が、ほんの少数しかお送りできませんでした。

前期の桃は、それほど影響を受けていないのですが、
後期の桃は、収穫期までが長いなか、ずっと農薬の援護もないので、
風雨と虫、特に蛾の攻撃にさらされて
ゴールまでたどりつけない桃が多くなっています。

気候とのマッチングの問題もおおいにあるので、
数年前から、品種をかえる方向にすすめています。


いっそ、後期の桃の栽培をやめたほうがいいのでは、と
前から私は提案してます。
そのぶん、葡萄に力を注げるし。
でも、それは、「川中島白桃」のおいしさに出会えなくなるということで、オットは聞く耳をもちません。
「つきあかり」もこれからもっとおいしくなっていく、と意欲まんまんです。
たしかに、マンゴーと桃をあわせたようなすてきなおいしさだった。


いずれにせよ、現時点のうちの、桃の状況は、かなりわるいです。
気候の悪化と農薬削減の組み合わせの悪さを乗り切るには、何かを変えないと・・・
収入を減らす一方のこの流れ、大丈夫?
今年からイチゴもやめますし、今季はキムチも作れませんですから、
とてもとてもさむい冬になりそう・・・・・・・


お客様をたくさんお待たせしながらお送りできない桃とは逆で、
ぶどうは、まだまだお客様の数より、収穫量のほうが多いです。
ただいま畑を広げ、収穫量を年々増やしている最中です。
ぶどうは、消毒しなくても、肥料やらなくても、土地とのマッチングがよいようです。



水曜締切の野菜セット、収穫まっさかりの葡萄、
収穫まぢかの栗、新米の収穫があと一ヶ月にせまったお米などのご注文は

錦自然農園フルーツストア





今週の野菜セット&球磨川音楽祭

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七年も住みながら知らずにいた「球磨川音楽祭」に初めて行きました。
メインは木野雅之さんという、日本フィルのコンサートマスター。
え? と思わず資料を三度見してしまいました。
ピアノ伴奏は、小川哲朗さん。
しかし、伴奏ピアニストというには失礼すぎる、すばらしいピアニストで、
看板には「木野雅之ヴァイオリンコンサート」とかいてあったけど、お二人のコンサートでした。

演奏はアルヴォ・ペルトから始まりました。すごく懐かしい名前。
20代のはじめころ、人気があり、とてもすきな作曲家だったけど、ずーっと忘れてしまっていました。

続いて「クロイツェル・ソナタ」に、「タ・カンパネラ」に「マラゲーニャ」と、有名どころをおさえてくれつつ、
リストやシチェドリン、ヴュータンなどの、小品が続きました。

弦楽器が好きで、バイオリンとチェロが大好きなんです。
多彩で豊かな音をたっぷりと聞けて幸せな二時間でした。
小川さんのリストがとても印象的だったです。

しかし、ベートーベンの名曲の演奏中に、1楽章が終わると盛大に拍手が起こったのは・・・・。
2楽章では間をおかず、すぐに始められた。
拍手が起こったら困る、という判断でしょうね。こんなことは、小さな町のホールならではというか。

それでも、ペアチケットで2000円というのはすばらしい。前日は弦楽四重奏もあったそう。行けばよかった!!!


今週の野菜セットです。

●かぼちゃ(無農薬・無肥料)・・・・・・・作者 錦自然農園/桃とぶどうをつくるあいまに野菜もつくってます。
今日は二種類のかぼちゃがはいっています。どちらもとろっとした食感がスープにあいます。スープは、たまねぎをみじんぎりして油でいため、カボチャを塩茹でしてニンニク、しょうがも投入して柔らかくして、水と固形スープをくわえて、ミキサーなどにかけます。塩コショウで味を調えます。

●大根(無農薬・有機肥料)
・・・・・・・作者 松岡さん/宮崎の山の上まで通って無農薬野菜を栽培されています。
宮崎県の椎葉村に毎日通って野菜や花を作っている農家です。大根の実より栄養満点なのは葉っぱです。ざくざく切って塩して水出しして、ご飯にまぜても、卵焼きに混ぜても、そのままつまんでも、サラダに加えても。

●熊本長なす(低農薬・有機肥料)・・・・・・・作者 桑原さん/石焼ビザの店をしながらお店用の野菜を作っています
皮が硬いと感じるときは、皮をむいてお使いください。ナスの皮をざっくりとむいて、塩で水出しして、みりん醤油しょうがすりおろしであじをつけた豚肉でいためあわせるのを新聞にのっていたので昨日やってみました。

●ピーマン(無農薬・有機肥料)・・・・・・・作者 岡前さん/がんばってます。パプリカは病気で全滅となったそう・・・
今泉久美さんのレシピですが、ピーマンを300g、へたとタネを上から指を押し込んではずし、油で炒めて、味噌とみりんと酒を各大さじ1.5ずつ、水50ccを加え、弱めの中火で5分煮る、焦げそうになったら水を加え、火が通ったらかつお節を。

●じゃがいも(無農薬・無肥料)・・・・・・・作者 植田さん/無農薬、無肥料にこだわる野菜農家。
今回は小ぶりのものをつめてもらいました。肥料を使わないでじゃがいもを作るのは簡単じゃないです。うちではマッシュポテトをよくつくります。ゆでて柔らかくしたものの皮をむいて熱いうちに多めのバターと塩と酢、生卵を全卵か黄身のみ一個、オレガノもはちみつも入れて混ぜます。丸ごとすあげにしてもおいしいとおもいます。

●おくら(無農薬・無肥料)・・・・・・・作者 豊永さん/無肥料、無農薬で野菜を作っているベテラン農家です。
今回もたくさん食べていただくために、ワケアリ品をお願いしました。ワケアリといっても大きさがそろわないと、JA的に規格外になるという慣例に従っているだけ。うちのワケアリ葡萄も房が小さいとか、粒が取れているというのがワケアリになっているだけで、虫食いとか病気とかそういうのではないのです。

●ねぎ(無農薬・有機肥料)・・・・・・・作者 白谷さん/無肥料にかぎりなく近い、無農薬ねぎにこだわる農家
ねぎの無農薬は簡単そうで、簡単じゃありません。広大なねぎ畑をすべて無農薬でつくる白谷さん夫婦は、いつもニコニコ、ご夫婦で農業に励まれています。

●にんにく(無農薬・無肥料)
・・・・・・・作者 錦自然農園/桃とぶどうをつくるあいまに野菜もつくってます。
小さいですが無農薬無肥料のニンニクもまた珍しいのです。ニンニクは免疫をあげる野菜のトップにあげられています。

●トマト(低農薬・有機肥料)・・・・・・・作者 西さん/低農薬でおいしいトマトを作る努力家の農家。
収穫が始まったばかりのトマトは、ちょっと酸味があります。ミニトマトは、来年の初夏まで1キロ単位で当園のサイトで販売します。


水曜締切の野菜セット、
収穫まっさかりの葡萄、
もうすぐ収穫が始まる(9月初めかな)栗、
お米(新米は9月末から発送)などのご注文は

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映画「再会の街」と「マンチェスターバイザシー」



「再会の街」は、amazon の無料映画で。

いい映画でした。
日本語のタイトルがもうすこしよかったら、この映画の観客数も伸びただろうにと思わせます。

PTSDをテーマにした映画でした。
もともと家族に恵まれない男が、911で再び家族を失う。

それまで成功した歯科医であり、幸せに傲慢に生きてこれたのに、
すべてがかわってしまう。
すべてを変わらせないと、生きていけなかった。
そんな十年を過ごした男が、大学時代の友人と再会し、
少しずつ人生を取り戻していく、という映画なんです・・・・・

これ以上はネタバレに抵触しますので黙りますが

この映画の何がいいって役者がやはり上手なんです

心の内側が少しずつ、薄紙をはがすように変わっていくさまを、どうやって役者と演出で表現するかが
この映画のキモになると思いますが、
ほんとにまあ、上手です。

大学時代の親友役の黒人も、その家族や、出てくる人たちがみなさん上手で
表面的には豊かでなんの問題もないという人々の暮らしに潜む、
危うさを自然に表現していて、すばらしいです

映画「マンチェスターバイザシー」もある意味、共通点の多い映画でした。
主人公の失ったものが偶然にも同じ。
心の傷が深すぎて、救いようがないというところから、かすかに復活を兆しを見せるところまでのストーリー。
ひとりでは立ち直れない。
人間関係があるからできることがある

どちらの映画も、演じる人の上手さがあってこそ成り立つ映画。
日本で同じことをやっても「あの人が演じている」と、俳優の名前がつきまとう

ほんの少しだけ、ニューヨークで演劇学校にいきました。
ビギナーズクラスなのに、先生は有名なシリーズものに出ている現役の役者で、二人芝居を割り振られた相手方は
ブロードウエイで役がついたため途中でやめてった・・・・


アイカタが途中でやめてったタイミングで、その先生も何かの仕事がきまり先生を降板、
続いてやってきた役者さんは、私には何を言っているかわからない早口の男優で
英語学校の代わりにきていた私は、あっさりとやめました。

最初の先生が教えてくれたことでわすれがたいのが

「電話がなる、電話にきづく、受話器をとる、じゃない。数秒のシーンに、万の瞬間がある。
それをすべて感じ取りなさい。」

すごくわかる、と思いました。
これは演劇だけの話じゃないですね。
絵でも音楽でもそうだし
農業でも料理でもそう。
「これをして」と同じ言葉で伝えても、受け取り手によって、まったく違う結果になる



水曜締切の野菜セット、
収穫まっさかりの葡萄、
もうすぐ収穫が始まる(9月初めかな)栗、
お米(新米は9月末から発送)などのご注文は

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「庶民だったんですね」

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クウシンサイの畑。農薬一度も使わないけど、病虫害なくすこやかに育ってます。


埼玉のお客さんから

ウチの近所には不動産数十億の資産をもっている大金持ちの農家がたくさんいます。
錦さんも、こんなに果物が安いのは、お金持ちだからショウバイはどうでもいいからだと信じてました。
庶民だったんですね


という内容のメールをいただき、おもしろいな~~と思いました。


都会に近いエリアと、都会から遠いエリアでは、
「農家」という単語のニュアンスが、同じ単語とは思えないくらい違うということ。


わたしの結婚に際して

「果樹農家に嫁いだ」=「果樹園に玉の輿にのった」

と解釈した東京の人がいました。

山梨あたりで果樹園=大金持ち
な農家がいっぱいいるからなのでしょうか? 考えてもなかった反応で驚きました。

ウチは庶民と言う言葉が上等に聞こえるほど、の庶民ですよ~


いずれにしても、首都圏や首都圏に近い、地価の高いエリアでは、
小さな畑といえども、まとめてしまえばとんでもなく高いから
そこで野菜をつくって、直売したいなんて、酔狂なことになってしまうこともあるでしょう。
固定資産税を支払うには、もはや農業では無理、という理由も大きそう。


地方では、別の事情で農地の存続が難しい。
ある友人は今年から、大規模な田んぼを、食料用から家畜の飼料用に転換しました。
人間ヨウでなければ、手間がかからず、補助金が高い飼料稲は有利。
こうした補助金の制度がなければ、担い手が不足している農家が農地を存続させるのはとても難しくなります。
農地が農地であり続けることが難しいのは、都会の農家も田舎の農家も同じです。


フランスが広大な農地面積をキープし、国土イメージをキープできるのも、
農家への補助金が大盤振る舞いされているから。
世界有数の農業国でさえ、です。
農産物を売るだけでは、経済的に厳しい。ツトメに出たほうが安定します。

60年前にはじまる経済成長期、豊かさを求めた農家の息子たちが
農業以外の職業につきたいと志したのも、当然のなりゆき。
当時の政策も、車産業を栄えさせるためには、農業を捨ててよし、という方向にあったことは
確かですし。

そんな中で、農業をつないできた担い手の人たちは、強い意思をもって農業を選んだのだろうと思います。

それは今も大して変わっていません。
うちもそうですが、あえて農業を選んだ人の多くは、
豊かさの指標を、儲けではないところにおいています。
野菜を販売していただいている農家のほとんどがそういう農家です。
強い意志かどうかはわかりません。


だから
お客さんとのネガティブなやりとりを、とてもとても嫌がります。
ちょっとした問題を伝えるだけで、「取引中止」のシャッターが下りてくる空気感がビシバシある農家も珍しくない。


こういってはなんですが、最近の「お客さんは神様です」「儲け第一」の経済でまわっている大多数の企業と
そういう農家は違う思考回路で仕事しています。

モウケ以外の目的や志向を杖にして、働いています。
うちのしゅうとが卵を販売する際に、もっとも嫌がったのが、最後までストレスになっていたのが
ネットで、都会のお客さんに売ることでした。
ホッとした、と何度か言われて、そんなにイヤだったのか、そんなにも不安にさせていたのか、と今更のように驚いてしまうほど。

卵の梱包を最大限に強固に頑丈にし、価格をもっと高くすると、しゅうとのストレスは緩和されたかもしれないと
いまごろ気づいたりしますが、そのようにして事故をゼロにする工夫が
千人に一人もいないウルサイ人のためだとすると、やはりできなかったです。
千人に一人いるかいないかの神経質な人のために、規格ごと変えることは、大企業ではよくあるようですが。


まあ、いろんな農家があります





金曜発送の野菜セットは、今日水曜正午締切です。ブドウと栗のご注文も以下で。
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太陽光発電が緑の国土を黒く塗りかえる?

私たちの住んでいる場所は、
農業しても儲からない、農業の担い手の多くが後期高齢者という農村地帯ですから、
遊休地がとっても多くて、
ちょっと見ないうちに自然の風景が「太陽光パネル」の風景に変わっていた、なんていうことは、しょっちゅうです。

「太陽光がどーーんと、畑の横にできたおかげで、
気温が下がらなくなってしまって、作物に影響して困っとる。
どこに問題をぶつけたらいいのか」



という嘆きをご近所から聞きました。

別の人からは、

「うちの畑のすぐ横にできるらしい。
これができたら、うちから見える風景が真っ黒になってしまう。
毎日、そんな風景みるなんて、とんでもないよ。
パネルのせいで気温も変わるし、畑に絶対影響すると思う。
やめてほしいけど、どこに持っていけばいいと思う?」



と持ちかけられました。

「役場にいったら?」

「企業と個人の間で話が成立してるものを、行政が何をいうこともできないって役場に電話したら言われた」

とのこと。

「近所の人はもうハンコ捺したの?」

「何人かはね。絶対捺さない、って言ってる人もいるけど、年取ってる人は、伸び放題の草や竹やぶをどうにもできんとことを、
きれいにしてあげますよ、なんていわれたら、今まで気になっていたことが解消できるわけで、大助かりって、ハンコなんかいくらでも捺すよ」

「あーーそれはわかるねえ」

「そうやって、老人の手に負えなくなった遊休地が、
こぞってあの真っ黒で殺風景なパネルになってしまったらよ、
錦町はどんな風景になってしまうと思う? 
そんな町に移住したいとか、学校卒業したら戻りたいとか思う?」



東洋経済オンラインからの引用です。


「国土の約65%が森林、約15%が農地であることを考慮すると、非森林・非耕作地の4%を太陽光発電施設に振り向ける必要が出てくる。これは、九州における同様の土地の約3割に匹敵する。これまでの発電効率実績を踏まえると、約半分が必要との試算もある」

九州における耕作放棄地はどれくらいあるのか調べましたら、60570ヘクタール(平成22年)
非森林、非耕作地とイコールではないですが、この数字の3割とは18000ヘクタールということ。

2万ヘクタールってどれくらいかぴんときません。

九州の耕地面積は55万ヘクタールだそうで(平成25年)。2万ヘクタールってけっこう大きい。
半分にしたらいいって試算があるそうですが、どこまで増やしても、これで大丈夫ってならないでしょう。


そこまでして太陽光パネルだらけの風景にしたところで、
電力がどれだけまかなえるかというのも、論点のひとつ。

アメリカやオーストラリアのような、年中晴天、広大な砂漠地帯がある国だったらまだしも、
世界6位の降水量の国、タイより年間降水量が多い日本です。

日本の日照量で発電できる1㎡当たりの電力量が、米カリフォルニア州の半分しかない

と前出の記事にもあります。


わが錦町に話を戻すと、盆地のため、冬は正午まで濃い霧に覆われて、日照どころじゃありません。
春から秋まで、しょっちゅう長雨、豪雨にみまわれております。

どこをどう考えれば、太陽光でエコロジカルな電力供給、なんて考えられるのか。
設置さえすれば、補助金が出るから、作っている、といわれても仕方ない。


日本の風土にあう電力の作り方ではないということが、すでにわかっているのに、
緑したたる風景をつぶして、一部の業者の利益に変えられていく現状を
このまま見過ごしていると、
10年後に「あのとき、規制をつくっておかなかったから」という話になりそうです。


「ねえ、誰に話をもって行けばいいと思う?」

友人が聞きます。

「うーん。この話の難しいとこは、危機感を持っている人と持ってない人の温度差が激しいところだよねえ」


誰もエネルギー問題の未来を知らないのも、問題をややこしくしている。
予測も推測もできるし、今現在の数値をもとに、誰かを言い負かすことはできるだろうけど、
今ある資料で未来を計ることは、ほんとうは誰にもできない。


一企業の営利活動を、行政が止めることはできません、と言っていると、

「山も土地も水も、知らないうちにぜーーんぶ、どこかの遠い場所に住んでいる人のものになってしまう」


友人の嘆きを、危機感のない人にどうやって届ければいいんでしょう。




水曜正午締切・金曜発送の野菜セット、消毒ゼロ・無肥料の葡萄&栗、無農薬のお米&お茶は、
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調子がいいのはどういう理由かな?

柿の袋かけ始めました
太秋柿の袋かけ始めました。誰か手伝ってください。一日3時間でもいいです。三日でいいです。お願いします


世間の攻撃かまびすしい水素水を飲み始めて
二ヶ月が過ぎました。
気がつけば、肺由来のいやな咳が出なくなっていました。


これは驚きです。
6月初旬に肺へがんが転移していることを指摘され、
手術は難しいからと、抗がん剤をすすめられましたが、もうちょっと様子を見たい、とお断りしたときに、
できることは何もなかったのです。
治療法のあてもないし。


葬式はどこでやってもらおうか、と考えていましたよ。


ところが、
ほとんど同時期に、たまたま、花粉症対策にすすめられた水素水を作っていただき、飲み始めていたのですが、
飲み始めて三日で、疲労感が消えたのです。

思えば、今年の5月くらいから、手術前のだるさを思い出させるような、重たい疲労が抜けなくなり、
なんとも不穏な不調が出て、何度か病院に電話をかけようかどうか迷ったり、
午後の惰眠をむさぼるしかなかったのに、

定期健診で転移といわれて、「あ、やっぱりねー」という感想しかなかったのに、

水素水だけで、疲労感が、スカッと消えたのです。

これは、いいかもしれない。と思いました。

外国や国内でサプリメントなどを探して飲んだところで、ここまではっきりと変化を感じたことはなかったですから。
こと、がんが発覚してからは、すごい勢いでオットが集めてくれたので飲んでましたが・・・・


効果の感じられないものを「まじない」みたいに、律儀に飲むことができず
申し訳ないけど、ほったらかしてました。


で、ついに、というか、自分で選んで、高額な機械を購入しました。
うちの中古乗用車と中古軽トラをあわせたくらいの金額。30万・・・。

せっせと飲みました。飲用は、毎日3~4リットル。
お風呂には、15~20リットルを入れました。皮膚から浸透するらしいので。

そんな生活を送ること二ヶ月。

数日前、気づきました。
しつこく続いていた咳が、とんと出なくなったことに。


咳、どこにいった? 状態です。


画像診断を受けなければ、ブツの現状はわかりません。
腫瘍は、どこにいった? となるかどうかはわかりません。


でも。
体は軽いし、元気だし、一生懸命がまんして、仕事しないように、睡眠時間少なくならないよう、がんばらないといけない状態になってきてます。
調子にのらず、仕事セーブライフをこのまましばらく続けます。
また、報告します。


つくづくガンが固形化する前に、水素水で、日常的に活性酸素を除去する習慣をもっていたら
こんなお金を無駄にしなくてすんだのに(手術とか入院とかその他のできなくなったことによるお金)
です。

でも、わかりません。

がんが固形化する前に、週に3回、卓球してたらよかったのに!
というのが真相かもしれません。




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2017年の桃、終わりました



今季の桃が、たった今終わりました。

いつ終わるのかヒヤヒヤしていましたが、「今日で終わり」という一方的な宣言が、早朝畑から帰ってきた夫から下され、あっけなく終わりました。
「送りますよ、今日か明日ですよ」と本気で思っていたから、様子をお尋ねになっていたお客さんたちに言ってたのですが、
大うそつきになってしまいました。


●お送りできなかった方には、葡萄での代替、振込みでのお返し、ポイントでのお返しなどからお選びいただきたく、
個別にメールを差し上げます。
●クレジットや代引きでのお買い物の方には、
お支払いがまだ発生していないという理由で、一方的な、キャンセルさせてください、というメールになりますことお許しください。


川中島白桃は、毎年、それしか注文されない人もいるくらい人気の高い品種ですが、
今年はとくに美味しかった・・・・
個人的感想です。お客さまに送った数が少ないせいもありますが、最初の品種「ちよひめ」ほどに反響はなかったです。

食べるたびに、「これ、最高」とか「缶詰みたい」とか、目の前のオットを賛辞しながら、むしゃむしゃと食べていました。

でも、収穫率は3割。
10の仕事のうち、7が無駄になります。

花が散った4月、小さな小さな実が生まれ、
5ヶ月もの間、農薬の援護もなく、風と雨になぶられながら成長し続けて、
「肥料もやってないのになんで?」といわれるくらい、丸々と大きく肥え太った最後の最後に、
蛾がプチッと刺したら、もう商品になりません。

前期の桃は、こぶりなので、蚊の一刺しが致命傷になることはないのですが、
大きいサイズの桃は、1ミリ以下の傷が文字通り、致命傷になります。

蛾をよけるための灯りを、夜通しともしていますが、効果は十分とはいえないようです。
小さな刺し傷でも、それが果肉をダメにしていくので、ワケアリ(山育ちの桃)にも入れられません。

夏に農薬を少しでも使えば、もう少し、多くの人に届けられるのになあと思います。

自分ばかり、美味しい、美味しい、と言っているのもいやなのです。

ワケアリが、ほとんどできないので、
「ワケアリ以下のもの、きずものでいいから、送ってあげられないかなあ、無料で。
翌朝つくし、大丈夫じゃない?」

と昨日も夫に頼んでみましたけれど、

「なんで?」

と怖い顔。

「いつもいっぱい買ってくれてるから、お礼。」

「それはできない」

と、きっぱり。

「送るというのは、途中で何が起こるかわからん。届いたものがどれだけひどいものになっているか、責任がとれないから無理」


求めてくださる全員に、食べてもらいたいというジレンマは、ものすごくあります。
ジレンマはジレンマのまま、どうにもできません。


次年度から後期の桃は、少ししかとれない、を前提にしてご注文受付をすることに決めました。
「今年は大丈夫かも」と、夢見るのはやめましょう。

剪定の失敗による大不作から、3回目の夏。
しばらくはこの調子かなあ。

今年の桃で、最大の朗報は、
今年初めて収穫し、お客さまにも一部お送りできた「桃よう」が、けっこうこの土地に向いていること。
おいしいし、暑さに強いし、「ちよひめ」と同じくらい正品率が高かった。
どれもこれもダメになる「川中島白桃」と正反対。

これがどんどん増えていく未来が楽しみです。

4年前まで普通にとれていた「あかつき」は、この土地とのマッチングが完全にずれてきていて、
後期の桃の発送数を減らす、大きな原因になりました。

さあ、未来は毎日はじまっています。

果樹園に新たに植えた木の生育を楽しみに見守ります。

こういう農園ですが、一緒に見守っていただければ、ありがたいです。




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消毒ゼロ、無肥料のぶどうのかなしみ



以前は、よその農園から取り寄せてフルーツを勉強させてもらうことがたまにありました。
うちの味と、よそはどういうふうに違うのか知りたくて。

たいていは、ものすごく、違いました。

食べた瞬間、驚いて、二口目が食べられないか、
食べた数分後に違和感に気づくのの、どちらかがほとんどでした。
口の中の変な違和感がいつまでも消えず、頭が痛くなるんです。

最近、久しぶりに、よその農園のぶどうを勉強させてもらいました。

見た目がとにかく、すばらしくて、うちのしょぼいのと比べる気持ちがつい湧いてきて、
さびしいというか、やばいなあ、ウチ・・・という気持ちが心の遠くによぎりしました。

ところが、食べてみると、例にもれず、感想は同じなのでした。一粒でおしまい。

いつまでも口の中の違和感がとれない。
頭が痛い。

なぜなんでしょう。
咀嚼しているときは、おいしいなあと思っているのですが。

「肥料をやりすぎている」

とオットは言います。


どうして多くの農家が、こんなに肥料をやりすぎるのかというと、
作物が太り、質量が増えると、それがそのまま収益につながるからです。


農薬を増やすことも、肥料を増やすことも、収益を増やすためには必要なことだと、
ほとんどの農家が思っているので、そっちが普通で、あたりまえです。
多くの人は、そうでない果物を食べたことがないから、とくに問題を感じることもありません。
野菜や米も、その差は歴然とありますが、比べたことがない人にはわからない差です。

葡萄は糖度が高い果物だから、まずい、ということがほぼないですが、
味の好みでいえば、うちのほうが、ずっと美味しくないという人もいるでしょう。

「価値観だねえ。うちは、うちでやるしかないね」

私がそんなことをつぶやくと、今ごろ何言ってんの的な顔しているオットですけど
私は基本的に、心も体もヒヨワなんです。

よその葡萄農家がうちの仕事を見たら、ビックリするだろうなあ。とびびるんです。
「なんでそんなことやってんの?」と聞かれるかもなあ、と。


答えは「肥料やらないほうがおいしいから」なんですけどね。


栽培方法だけでなく、
収穫したものを箱詰めするのに、うちの葡萄は、ものすごい時間がかかります。
誰だって見たら驚きますよ。
変わり者なんです。
葡萄がですよ。



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錦自然農園フルーツストア

今週の野菜セットです

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大根は、さっそく大根おろしにしてサンマの塩焼きに添えていただきました。


●大根(無農薬・有機肥料)・・・・・・・作者 松岡さん/宮崎の山の上まで通って無農薬野菜を栽培されています。
宮崎県の椎葉村に毎日通って野菜や花を作っている農家です。今回の大根は、これからもっと大きくなっていきます。でも小ぶりの時期だからこそ味わえるおいしさがあります。

●熊本長なす(低農薬・有機肥料)・・・・・・・作者 桑原さん/石焼ビザの店をしながらお店用の野菜を作っています
今日はずいぶんたくさんいれてくれました。皮が硬いと感じるときは、皮をむいてお使いください。

●ピーマン(無農薬・有機肥料)・・・・・・・作者 岡前さん/がんばってます。パプリカは病気で全滅となったそう・・・
今泉久美さんのレシピですが、ピーマンを300g、へたとタネを上から指を押し込んではずし、油で炒めて、味噌とみりんと酒を各大さじ1.5ずつ、水50ccを加え、弱めの中火で5分煮る、焦げそうになったら水を加え、火が通ったらかつお節を。

●空芯菜(無農薬・無肥料)・・・・・・・作者 錦自然農園/葡萄と桃と野菜の収穫で朝からバタバタ
空芯菜は、中華料理店で必ず頼む大好きなメニューでした。油を熱してみじん切りのニンニクを炒め、先に茎を、続いて葉を投入します。塩コショウで味付けてもいいですし、オイスターソースもナンプラーも、オイルではなくバターもあいます。

●じゃがいも(無農薬・無肥料)・・・・・・・作者 植田さん/無農薬、無肥料にこだわる野菜農家。
たかがじゃがいも、という見方もありますが、肥料を使わないでじゃがいもを作るのは簡単じゃないです。逆に肥料を使いすぎているじゃがいもは、世間にざらにあります。植田さんのじゃがいもは、そういう意味で、貴重ですし、美味しさで人気なんです。

●おくら(無農薬・無肥料)・・・・・・・作者 豊永さん/無肥料、無農薬で野菜を作っているベテラン農家です。
今回もたくさん食べていただくために、ワケアリ品をお願いしました。ワケアリといっても大きさがそろわないと、JA的に規格外になるという慣例に従っているだけ。うちのワケアリ葡萄も房が小さいとか、粒が取れているというのがワケアリになっているだけで、虫食いとか病気とかそういうのではないのです。

●ねぎ(無農薬・有機肥料)・・・・・・・作者 白谷さん/無肥料にかぎりなく近い、無農薬ねぎにこだわる農家
ねぎの無農薬は簡単そうで、簡単じゃありません。広大なねぎ畑をすべて無農薬でつくる白谷さん夫婦は、いつもニコニコ、ご夫婦で農業に励まれています。

●赤たまねぎ(無農薬・有機肥料)・・・・・・・作者 白谷さん/無肥料にかぎりなく近い、無農薬ねぎにこだわる農家
繊維に沿って薄く切り、塩とオイルとレモンであえてサラダにするのもいいですが、普通のたまねぎと同じように煮物に入れても、焼いてもおいしいです。

●にんにく(無農薬・無肥料)・・・・・・・作者 錦自然農園/桃とぶどうをつくるあいまに野菜もつくってます。
小さいですが無農薬無肥料のニンニクもまた珍しいのです。ニンニクは免疫をあげる野菜のトップにあげられています。

●トマト(低農薬・有機肥料)・・・・・・・作者 西さん/低農薬でおいしいトマトを作る努力家の農家。
庭でなるトマトは夏が盛りですが、トマト農家は夏の終わりから初夏までがシーズン。収穫が始まったばかりのトマトは、ちょっと酸味があります。


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