菌と抗生物質

去年の秋に、盲腸の界隈をごっそり切除したので、
細菌関係の本をよく読んでいます。

盲腸の切除と菌が、どうからむのかというと、

小腸の終点では1ccあたり1千万個の微生物がくらし
大腸の終点(盲腸とか虫垂とか)では1ccあたり1兆個の微生物(菌だけでなく「微生物」)が暮らしているそうで

腸には1500gの細菌がいるそうですが、
虫垂は腸内の微生物の隠れ家として機能していて
消化管の感染症や自己免疫疾患や心臓病、血液のがんまで予防するとみられているそうで。

必要なときにどーっと出て行く場所じたいを失った私ら「盲腸なしのひと」の、
腸内環境はどういう均衡になるのかを知りたいんですが
そういう本にはまだであってなくて、

いろいろ読むと、
細菌について、人類が知っていることはあまり多くない、ということが
わかるだけです。

乳酸菌という言葉は、すごく世間に出回っています。
多数の企業が世界中で乳酸菌をびじねすにしているけれど、
まことしやかに語られている内容も、本当かどうか定かにできないことが多いようです。

ヤクルト見る見るなどの乳酸菌飲料やサプリを習慣にすべきかどうか迷っていますが

乳酸菌「製品」は、野菜など天然で存在する乳酸菌に比べて弱いかもしれません。
多様性が少ないという理由で。
乳酸菌は体にまったく残らずスルーするという説もある(だからどんどん摂取しなくては、という考えもなりたつのかな)


印象に残っている菌についての記述を自分用にメモしておきます

●菌については人知が届かない部分がものすごく広大

遺伝子の違いでみると、8時0分のところに人類がいて、8時1分のところにとうもろこしがいるくらい。
つまり、とうもろこしと人類は、意外にも、ものすごく近い。
というより、菌が遠すぎる。
菌の種類は無限に豊富で、宇宙にひってきするくらい広い。


●菌はどこにでもいる

マグマの中にも、超低温の世界にも、強酸性の場所にも棲める菌がいるそうで、
熱湯で菌をすべて殺菌、なんて無理。
ファ部リーズですべての菌が消えることももちろんない。

最近プラスティックを食べる菌が発見されたそうです。

菌は菌同士の結婚(?)で現状に対応して進化していくので、人知が追いつくことはなさそう。
ダーウインの進化論的なものを菌に求めるには、まだまだわかっていることが少なすぎるようです。

●食事が腸内細菌に影響をどう与えるかについての研究はまだ未知の部分が多い。

食事を変えている期間に限定すると、腸内菌叢は食事でよいように変わることが確認されている。
(野菜中心、よい油、少量の肉魚などを摂る地中海式食生活)

一年間その食事を続けたら、どれくらい変化した菌叢が腸に定着するかはわかっていない。

●人間は細菌を百兆個、体内に飼っている

人の遺伝子は二万三千個。体内の細菌の遺伝子数は、二百万個。
体の中に遺伝子が百あったら、人の遺伝子は1個で、99個は、細菌のもの。
先祖から受け継いだ遺伝子の99倍、よそから入ってくるし、変換可能。

一緒に食べて眠っていると、菌を交換、共有しやすい。
どこに住むかでも変わるけど、一緒に食べたり寝たりしてないと簡単には菌叢まで変わらないかも。

●菌を食べて体内に入れる方法

ヨーグルトの1杯に含まれる菌の数はせいぜい百億個で、全菌1万に対して1の割合。
入っている菌が同種のものだと、体内に入ったとたんにすでにいる菌に攻撃されて無力に死んでいく可能性が高い
プロバイオティクス製品の全般にそれはいえると主張する研究者もいる

●菌を肛門から移植する方法

ヒト遺伝子よりずっと巾をきかせている細菌の遺伝子は、ヒトの人格や生活をかなり支配している可能性があるそう。
糞便を希釈した液体を肛門からいれる方法がアメリカでは医療として行われ、
特に自閉症に効果が顕著だそうで、病院にいかずに自分でやってみる親もけっこういるそうな。

この方法で治る可能性があるのは、クローン病など腸の難病、リューマチ、多発性硬化症、ホルモン関係の病気など幅広い。
日本でも一部行われているとか。
糞便は医薬品ではないので、いまのところ違法にならないそう(良く知りませんが)。

痩せているヒトの糞便をいれると肥満者がやせるかかどうかはわからないが、
ねずみの実験ではやせたねずみのそれを食糞したねずみは体脂肪を増やさなくなったそう。

糞便の移植で性格もデザインできる可能性は小さくないようで、うつ病などには可能性が大きいような。

糞便の75%は菌。

菌の遺伝子の数は人によって異なり、菌の遺伝子数が少ないヒトほど肥満傾向にある。

●世界中で肥満者率が増大する理由は、食の変化ではなく、体内の菌の変化が理由という説がある。

人類は史上はじめて、飢えている人より、肥満している人が多い時代に入った。
ガーナでさえ肥満者が多い。
アメリカ風の食生活のせいだといわれてきた途上国の肥満は、それでは説得できないレベルで増えている

現代人が昔より、脂肪分や糖質をたくさん食べているわけではない。
実際アメリカでさえ、肥満が圧倒的に少なかった60年代より、脂肪の摂取は今のほうが少ないが、肥満は膨大に増えている。

●肥満が増えているのは、抗生物質が現代、世界中で、過剰に使われているからだと主張する研究者がいる。

抗生物質は医療現場より、家畜生産の分野で多く使われ、アメリカでは全抗生物質の75%が家畜に使われている。

世界中で大量に抗生物質が使われている理由は、抗生物質を使うと家畜の筋肉が増えるから。
つまり、少ない餌で効率的に大きくできるので、じゃんじゃん使われている。

家畜を食べることで人間の腸にも、抗生物質が入る。

家畜を食べなくても、土壌に家畜の糞便尿がしみこみ、
川を通じ、水道水にも影響を与え、堆肥の多くは家畜の糞便を使うので、野菜や穀類のみ食べていても
抗生物質の影響から免れない。

抗生物質の影響ではないかと疑われているのは、最近、アジア人の体が大きくなったこと。

日本でもそうだが、とくに中国で顕著。子供の身長で平均6センチ伸びたというデータがあるそう。
現代人に巨乳が増えたのは家畜へのホルモン物質の過剰投与の影響だともいわれますが、どうなのか。

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ドッグラン的なものに放り込んだら逃げ惑ってました。なぜなら・・・・


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かわいいメス柴犬がいたから。くーさん5ヶ月。春はもう少し先。


よい情報としては

食に多様性と野菜豊富さが維持されているかぎりは、腸内の菌叢はよき方向に変わるということ?

たくさんの野菜を中心に、いろんなものを食べていることですね。
米(あるいは小麦)たくさんと野菜ちょっぴりの食は、
明治時代ならよかったかもですが(抗生物質なかったから)。

ただ太るだけの結果になるかも。
堆肥を多用した米と野菜は、抗生物質の多食に通じ、意外にも太るかもしれません。

雑食が、菌の種類を豊富にするような気がします。

大腸菌だってなんだって悪いものも体内にはいっぱいいる。それがバランスをとってる限りはOK。
どうやってバランスを崩すかが、わからないところ。
菌の研究はおもしろそうですね~


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錦自然農園フルーツトア



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