きょうのお花見弁当

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お花見にいってきました
人吉の石野公園
キャンプ場のあたり、かなりいいですね
はじめていきました
うしろ流れているの川です


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軽ーくお弁当つくりましょうか、と思ったら
どんどん重くなっていき、3時間もかかってしまいました

紅生姜もふくみ、ほんんどの野菜は自家製です

サーモンのまわりのクレソンは、いちご畑を流れる小川で採取しました
桃畑の下草の小さな花もいっしょにいれました

お重に入りきれなかったのは、さばのみそ焼き

ふきの佃煮は15分でできるので最近よくします
家の蕗がなくなるまでつくりそう


なんだかふんわりしたランチタイム
ふと思いついておとーさんの手相を見せてもらったら園主と同じ二重生命線発見!

体力的にとにかくタフな人によく出るセンなのだと聞きます
しゅうとと園主は性格の一致点が多くて、そっくりだとしゅうとめとよく話していましたが
手相までこんなに似てるなんて、DNAっておもしろい

ことし85歳。
毎日4時間くらいお仕事して、毎日温泉いって、毎日本を読んでいる
ちょっと体力的にたいへんな仕事は、「一日一時間だけする」ときめてるそう

「がんばらないことが長く続けるこつなんでしょうね」と言おうとしたら、
お客さんからお父さんの携帯に電話がかかってきました
お花見の空気感一変。渋い顔になってしまったおとーさん。なにやら長い長いお話・・・・・・・・・・

電話がおわると、おかあさんから開口一番、

「●●さんは、もう送るのやめたら?」 とおだやかなアドバイスが。

「そうやなっ!!」とお父さんも笑顔で即返。

20年以上前からのお得意様だそうで、
あちらさまは、びっくりするだろうな
お父さんはどんなに長いお付き合いのお客さんも、終わらせるときはすばやい

「おれの心が健康じゃなかったら、鶏に影響するから。鶏は敏感だからそういうのわかるから。
結局はたまごに影響するから」


ですね

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庭師 in 球磨

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昨年、千葉から水上村に移住してきた加藤ゆーじさん

庭師としてキャリアを積んでこられ、家族で球磨に引っ越してきて約一年
各地の役場や寺社、一般家庭など、順調に仕事の場を拡げつつあるよう

醤油づくりの日、
湯前町ののりこさんちにあそびにいったら、
たまたまゆうじさんのお仕事を拝見することかないラッキー☆

台所に接する古井戸を風流な土間に改装中でした

現代的なセンスと
伝統的な技と
オーガニックなテイスト

これらを自在に駆使する彼の仕事が
地域でもっとひろがっていくと球磨の風景も変わっていきますね

以前某国立大学の園芸学部のせんせいから聞いた話ですが

「こんなに自然がいっぱいあるところでランドスケープデザインなど必要ない」(場所は大分県のいなか)
と自治体の職員からいわれたそう
「ちがうんですよね」とせんせいがいいました

「そのままの自然と、人の手が明らかに加わったものと、
人がどちらに和むかというと
人の手が入ったもの。少しでもそれがあると、人はほっとする。
原生の自然だけでは人は緊張するようにできているんです

計算と目的をもって一本の木をうえると、そこが広場という場に成長し、
人を集める力をもつことがある」


ゆうじさんにお仕事頼みたいかたはつなぎますので、どうぞお知らせくださいね☆☆



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醤油をつくる

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醤油作れたらいいね~
とはよく話していました

味噌作っている人は多いですが、醤油はなかなか

念願かなって今年からみんなで作ることに

師匠は、ジュンコ&トモコ先生


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手順はあまりに長いので割愛


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秋にまたやりますので、そのとき、もうすこしちゃんと説明します

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味噌は二人いれば、手は足りますが
醤油は二人だとめいっぱいたいへん
4人でも少ない
6人いれば余裕
でもオトコ手がないと、重いもの運ぶのがたいへん

こういうこと、ができるのも、
やりたい、といえば、やろう、と手をあげる人たちがご近所にいるからこそ


ありがたいことです


燃える薪の炎にあぶられながらマメを煎り、重いへらを動かしながら鍋のマメをかきまぜ・・・・
重労働ではあるけど、みんなの顔がなんとも幸福感に輝いているのは
こういう作業が求める集中が、気持ちいいからでしょうか


アジア各地で何世紀にわたっておこなわれてきたことをやってるんだなあとふと思いました
インカの時代、アンデス高地でとうもろこしビールつくっていた人たちもこんな気持ちだったんだろうなあ

共同でたべものをつくる時間
これっていいなあ

醗酵のときを経て何リットルの醤油になるかは、今後の手入れしだい。楽しみですね~


次にやってみたいのは、海水を焼いて塩をつくること




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高菜漬けをつくる

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高菜漬けが好きになったのは去年からです

熊本の名物のひとつですが、私にとっては高菜といえば「とんこつラーメン」にのせるもの
ラーメンで出会う以外のそれはあんまりおいしくない、と小さい声でいってる人でした

ところが去年ご近所農家のJ子さんとT子さんにショクイクされ、餌付けされ
高菜漬けっておいしい!! と目を丸くする瞬間が何度かありまして
ついに高菜のおいしさにめざめました

食べたいので漬けました

作り方は
超シンプルで二週間後から食べられる漬け方から
何ヶ月たってもおいしく食べられるつくり方まであるようです


どちらもやってみます
今の時期、ご近所の店では、高菜が俵のように店頭につみあげられています

俵のような高菜を両手にぶらさげてレジにもっていくとき
なんだか、勝ち誇り感といいますか、どうでい! と威張りたい感といいますか
そういうもんがよぎりまする

こういうものがあると、またまたごはんがおいしくて、太るんですが・・・・
乳酸菌補給ということでいいことにしておきます

話し変わりますが、今日はひさしぶりに園主とBBQナイトでした

最近太っているものですから
「今夜から夕ご飯食べないから勝手に食べてね!」
と言い放った舌の根もかわかぬうちに・・・・・・・・・肉にくしました


肉はよいとしまして
今日のサラダのレシピご紹介

サラダたまねぎの薄切り
うどの薄切り
そこにオリーブ油
塩ちょっと
梅酢をいれて
梅酢につけた生姜の千切り

手でまぜるまぜる


最後にちょとだけ砂糖(せんそーとー)


まぜるまぜる


めちゃおいしくて、二人でわしわしとヤギなみに食べました☆
梅酢というのはいいですね
ドレッシングに使うのは、とてもよいです
塩をすでに相当含んでいてうまみをたぷりと増しています




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ジャムになるイチゴ、ジャムにならないイチゴ

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当園のイチゴのジャムの原料たち

セレクト作業がすべておわると、私がいちごをジャムにすべく持ち出します
上の写真はその最後の最後まで残ってしまったイチゴたち

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「ちびちゃんいちご」(ただいま在庫切れ中)

こちらは「ちびちゃんいちご」としてセレクトされた
別名きずもの、正規外商品

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ちびちゃんでも、いちごの元気なイキオイはしっかり

商品におつけするレターに「早く食べてください」と書いていますが、「様子の悪いものは」という意味です
大急ぎでたべなくちゃ! という意味ではないです 
料理でも生鮮品でも早く食べてほしいとおもうのは、製作者のおもいですよね


「お取り寄せのいちご」が予想どおりというか、予想以上というのか、がたっと、発送できる量がへりました
この状態はしばらく続きそうです
「自然派のいちご」「ちびちゃん」に変更をお望みのかたはどうぞお知らせください




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今日も氷点下ナイト

最近、イチゴ畑にまいちゃん(しばいぬ)を連れて行きますことがしばしば

まいちゃんは、いちご畑のかなしみなど知るよしもなく
にっこにこ笑って、いつもと違う世界をお楽しみです


お仕事終わって軽トラの荷台に私と一緒にのりますときは、
言葉が使えるなら

「人生、さいこーー」

といってるか? と思える顔をしてます

私もおんなじ顔してると思います

今日はなんとなくいちごのご機嫌がよろしいかんじがして
これは、今後、いいかんじになっていくかんじの畑の兆候、とおもってしまいました



だいじょぶ
また「ちびちゃん」復活したら、しつこいなあと言われるのも気にせず、発信しますので
どうぞ

よろしくです

じつはいま、桃のことでなやみ中です

4年連続、収穫のちょこっと前に【長&豪雨】にやられている品種があります
ここまで続くと
今年もそうなること確定して間違いないです

お客様に品種指定をいただくことが多いのが「日川白鳳」&「白鳳」
これらが収穫のちょこっと前に【長&豪雨】にやられているのです(4年連続)

なぜに日川、なぜに白鳳・・・ともんどりうちながら
ご指定の品種をおくることも、
「あまり送りたくないですかどうしても、なのでしょうか」
とじめっとしたメールを送ることもあります


確実にまずい、というわけでなく
「おいしー!!」と叫んだこともやまほどあります
でも、年々まずい率がたかまっている
気候の変動がすごいから

これを全部JAにやってしまいたい園主

やめてくだい
お客様に買っていただきましょう

【農薬は極小だけど、雨に打たれてまずくなる確率が高い桃の品種です】

とかいったら買えないですよね



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ぼろちゃんいちご

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病気ですが、味はおいしいイチゴたちをお皿にのせてぱちり。
先日ご近所さんにお手製の高菜漬けをいただいたのですがお礼に、こういうのを集めてお渡ししました。
見かけが悪いので心グル氏ですが、緑の粒粒した部分は種です。破裂してるのは甘さではちきれてるのです。
ジャムにするとき、味見をするのはきまってこういうのですが、これがまたみっちりとツマっていて、
水に沈んだりするから面白い。
お客さんに送ると途中で輸送の途中で暴走する可能性があるので、あまりできません




イチゴの収穫にいきますとき、私は病気の畑の病気の子たちをバケツに収集する係りをします
うどんこ病にやられてる子たちです
ある時期までは放置することで収束を期待するのですが
もう、だめですねえ
とります

うどんこの発生は、去年も同じとこで発生したので
この畑に植えていなければここまで激しくならなかっただろうなと思ったりします

虫とかケモノとかにはやられても、病気は何年も寄せ付けてないという畑もあるのに、
今年は、その健康な畑にはいちごを植えなかった

全体の苗の量が少ないときに、あちこち分散すると作業効率が悪いので
そうなったわけですけれど
結果をみると、少々の効率より、それを選べばよかったのかなあ
思います

次シーズン以降の教訓です


農薬をなるべく減らそうという努力をしても農薬撤廃などはできないので
この「なるべく」という部分が、もう少し広ければ、もう少し、待っている方にお送りできるのにね
という話はよくします


次シーズン以降の課題です
JAS認定をうけても使える農薬とか、そのへんもっと使えばいいのかもしれないと思います





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ちびちゃんいちごも再開しました

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うちのいちご。ちょっと変わってますね。なかなかこういうイチゴさんはよそではお目にかかれないです


「ちびちゃんいちご」のお申込み受付も再開させていただきました。
たくさん注文をお受けしたいですが、先の収穫状況が予想できないので
少しずつご注文をうけていきます。

メールレターでご案内しなくちゃと思いますが
おととい出したばかりで、またかというのは私も若干遠慮したくなりまして
ちょっと時間おいてから出します

今夜はひさしぶりに氷点下の気温にさがる予報なので
いちご畑は寒い夜をのりきれるかどうか心配
だいじょうぶ、と園主は軽くいいますが

桃畑には火をいれてきました

きのうはぱーーんと音がしそうなカンペキな春の日だったのに・・・・・・・・・

日曜日、桃園でお花見をしました
用意したのは

ちらし寿司(錦糸卵にはうちの卵を10個も!)、
ふきのつくだに(茎だけでなく、葉も使いました)
菜の花のおひたし(粒マスタード、しょうゆ、だし、マヨで調味)
じゃがいものサラダ(クリームチーズとバターで調味)クレソンとサラダ玉ねぎとはっさく添え
ひともじのぐるぐる、
ボウルにいっぱいのいちご

次点)わさびの花の醤油漬け、ふきのとうのてんぷら・・・・まにあわず

うちで採れたものが材料の8割。本当はBBQにしようと思ってたのですがしなくてよかった


友人たちにもいろいろ持ってきてもらってにぎやかな食卓でした

お昼から始まって7時まで桃園の中で遊んでました
子供も大人もえらくエキサイトして時間があっというまにすぎていきました

私は解散と同時にバタンと倒れるように寝ました

前の晩、4時まで起きていたせいで・・・・
いや「美寿々」がめちゃおいしかったせいですね

長野のお酒
大吟醸だった? と一口のんで、思わずラベルを読み直してしまった
フルーティで香り高くてさわやかなだけでなく、生きてるかんじがするお酒
最近は酒といえば当家のどぶろくばかりなので生きてるお酒を飲みつけておりますが
どぶろくに一脈通じるナマなかんじ、フレッシュさのある日本酒でした

春の陽気を感じつつ草の上にすわり、散る花びらを受けながらいただくのに、ぴったり
最高のチョイスをありがと~~!Yさん一家☆☆

花見用の酒を探しているかた、おすすめですよ




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キムチのことで

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昨日の桃園の様子です。
花のまわりをミツバチがぶんぶん羽音をたてて飛び回っています にぎやか~
今日も時間とともにどんどんひらいて、一部は風にのって散り始めています
「いろいろあるだろうけど農家っていいよねえ」と今日友人と一緒に花を眺めているときいわれました

農家っていいです

さきほど、お客様にいただいたメールで頭がぼうっとしてしまいました
うれしくて、です
うれしくてぼうっとするのはなかなかないです


今期最後のキムチ、昨日無事到着しました。
当方に送っていただくのは初めてでしたが、実はキムチは今期五回目であります。
職場の同僚とイチゴも共同でお頼みしているからです。

食べると幸せになるもの
を、有り難うございます。



ご了承をいただいて紹介させていただきました。

同じ人が食べてくださってるとはつゆしらず
5回もその方の胃袋めがけて送ってたというのがあとでわかると、すごくサプライズ

ありがとうございました!!

できあがっても、味見をするとなんだかちょっと違うって、思ったときがあり
できている30キロ分を、自家消費にあてたことがありました
15キロ分も一回ありました 送らないという決定には勇気がいるのですが
じゅんこさんや園主が「いいんじゃないの」というの聴かず

あとで味がどんどんよくなって、「送ればよかった」と思ったこともありましたが
なんか違うかなあと思いながら決められず、送ったあとに、うじうじと後悔したこともありました
ごめんなさい!ってメールしようかと思ったら
おいしかったとメールをいただいて、ああよかったああとホッとしたことも
こういう仕事には向かない、ふんぎりの悪さ、思い切りの悪さ


キムチはたくさんの自然の要素の掛け合わせに、+時間=結果
味は変わり続けるので、あとのあとまで成否がわからない。なので、迷いが切れることがありません
自分がつくっているんじゃないんだってば、と何度言い聞かせても、ねえ。

シーズン最後にこんな、おとしだまのようなメール

ありがとうございます

キムチを買ってくださったたくさんの皆様に
心からお礼を申し上げます

イチゴは来年以降も、量が増えることはほぼないですが
キムチで脇を支えることで、イチゴを続けることができればいいなと思っています

今日から「自然派のいちご」のお申し込み受け付けを再開いたしました。
今日の収穫は、今シーズン咲いた、ならぬ「最多」でありました
せっせと発送作業すすめております

三日前まで「このままではお送りできない」という相談をしていたのに
今日のいちご大ブレイクはいったいなんなのでしょう

ひのしずくは、晩生(おくて)の品種ですから、5月までおいしいです
酸味がのってきていちごの味が深まります
さあ食べちゃってください

ご注文は錦自然農園フルーツストアから


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「小公子」は子供のしつけのハウツー本

以前、たまたま目にした昼のドラマで

「愛って名前はね、みんなに愛されるようにとパパがつけてくれたんだよ」

というせりふがありました。
聞いた瞬間、いやーな気分。
あれ? なんでかな

すぐわかりました。

みんなに愛されるように、と望むことじたいがわたしは小学生のときから嫌だと思っていました。
それってけちくさい。

わたしだったら

「だれのことも等しく愛することができる人になるように、おしみなく愛を注げる人になるように愛と名づけた」

とでも言いたいとこです。

ということを思ったのは、最近「小公子」を読み返したせいでしょうか。
小学二年生のときにはじめて読んで、ずっと愛読してきた「小公子」。
小学館の少年少女世界名作全集の配本の1冊目でした。
全56(?)巻のなかで、これだけ突出してボロボロです。

ボロボロの原因は小公女と小公子が入ってる本だったから。
小公女をわたしは特に愛読していましたが、
「小公子」も完訳本を読んでみようと思い立ち、偕成社のものを買いました。

主人公セドリックは、こんな子いるわけない、と19世紀の発刊当時でも言われたらしい天使のような、誰からも愛される男の子(7歳)。
しかし当時にして百万部突破の大ベストセラー。

ここに描かれたセドリックは、子をもつ母の理想の少年でありましょう。

夫に恵まれず、離婚が非常に少なかった時代に離婚した作者フランシス・エリザ・ホジソン・バーネット(フルネーム覚えちゃった)の、次男がセドリックのモデルといわれているそうです。
現実の次男は、大人になって、転覆した船から4人を救い出して、力尽きて死んだのだそう。

まさに、小公子に続編があったらかくや、と思われる次男なのでした。
バーネットの書いたセドリックと母の関係は、自分がこうありたいと望んだ理想の形だったかもしれません。
または、自分の子育てを著作に反映させたかもしれません。

小公子の主人公セドリックは、生まれてからこのかた、口汚いののしりの言葉も人を罵倒することばも聞かずに育った子供として描かれます。

最愛の人を大事にしようとする愛のある言葉だけがかれの周りで話される言葉だったと描かれています。

父親は母親を最大に大切にし、そういう言葉だけを使って話しかけ、
母親も父親を最愛の人として、美しい言葉や愛のある言葉だけを使って話しかける。

セドリックが7歳にして初めて出会うイギリスの大貴族であるおじいさんが何度も驚くのは、
おじいさんがセドリックの母親を嫌っていることをあらわにひどい扱いをしているのに、母親はおじいさんを悪くいう言葉をひとことも息子に伝えなかったことです。

おじいさんが世界でいちばん親切でやさしくていい人であるという気持ちを息子がもつようにしました。
それが息子をシアワセにすると母は信じたのでしょう。

何歳かは書いていませんが、おそらく25,6歳の設定ではないかと思われるセドリックの母親。
彼女はセドリックに言うのです。

「ママがとても賢くてあなたにたくさん立派なことをいってあげられたらいいのにね。
でもね、どうか、いつもよいことをする人、勇気のある人、ほかの人にはやさしく、誠実な人でいてちょうだい。
そうすれば一生、人を傷つけることはないし、誰かを助けることさえできるかもしれない。
あなたが生まれてきたためにこの世がよくなる、ほんの少しでもね。そのことが何よりたいせつなの」

この部分は、作者バーネットがこの本を通していちばん書きたかったことかもしれません。
バーネットの本を通して読むと、彼女はかなりスピリチュアルでサトリの入った人のように思われます。

伯爵は「金さえ与えとけばいいんだろ」という考え方で自分の子供とも接してきた人ですが、セドリックはそういう人のところで暮らしても少しも悪影響を受けない。
それはこれまで 母親と父親が、日々セドリックに愛ある言葉を耳にいれ、実際に親たちも人に親切にすること、困っている人を助けることを行動で見せた教育の成果であることもさらっと書かれています。

現実には、こどもは テレビや保育園でいじわるや性悪にどんどん触れていくわけですし、セドリックのように生まれたときからニコニコしてほとんど泣きもしなかった、という子供は少ないわけですが

毎日接する親の、他人への憎悪をむきだしにしている姿や、人を差別している姿や、人が傷つくのをわかっていてあえて意地悪い言動をするさまを見ながら育ってしまえば、やはりそれなりの影響を受けてしまうのでしょうな、と思うのでした。
必然としてそんな人間になってしまうとは思わないですが

昭和40年代に小学館が発行した名作全集では、お話の終わりに、指導要領みたいなものがつけられています。
子供に小公子という物語の意義をどう読み取らせるかが、こうまとめられています。

・明朗活発で純真な態度を持つこと
・ユーモアを解すること
・劣等感を持たない、失望から立ち直る
・家族の人々と愛情によって親和すること
・隣人や友人と親和すること
・不幸な境遇にある人々に同情すること

劣等感をもたない、失望から立ち直る、
と特質が幼児期に作られていると、大人になってからたいへんなアドバンテージになると思います。

生まれつきとか、環境もあるでしょうが、この差は大きい。
劣等感を持たない人は、人の価値はそれぞれに違うと知っている。全員に価値があると知っている。
他人を差別する人は、間違いなく劣等感を持ちやすい人。いばりたがり=いじけやすい。

セドリックの母親はみなしごの女中の子で、父親は大貴族の子です。
どういう境遇も差別しないという姿勢が母親のなかで貫かれていますが、これは、もともと貴族だった人のほうがむしろ得やすい美点です。
成り上がりのほうが、自分の昔に似た環境の人を差別しやすい。
そういう点から見ても、人間ができているといえるのは、セドリックよりむしろ母おやのほうです。

子供のときは気付かなかったけど、作中なんどもそういう言葉が出てきます。
「この子がこんなにいい子なのは、母親がすばらしいからです」

8歳のわたしはなにも気付きませんでした。
子供のときに読んだものを大人になって読み返すというのは、おもしろいです。

とくにフランシス・エリザ・ホジソン・バーネットさんの作品は、大人になってから再読すると、その意味がもっとわかります。



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