いちごの害虫対策

「ねえねえ、アブラムシといっしょにいる赤いアリはなんなの?」

「あれはねえ、共同体なのよ。アブラムシが出す甘い汁を吸いにアリがよってくる。アブラムシはアリに移動を助けられてもいる。ふたりはねえ、デキとるんよ」

「まっ、いやらし! 殺戮してやるー」


こんな会話をしながら、イチゴを一株一株、虫がついてないかチェックし、ついていたら「プチっ」と虫を指で殺すか、牛乳と油と水をまぜたスプレーをシューシューしていました



わたしは原始仏教を勉強&実践してきたので、殺生に関して人一倍ナーバス

虫を殺すことは、農業でも家庭菜園でもマスト。しないわけにはいかない。

結婚後、少しずつ時間をかけて、やっと、気持ちのおさめどころをみつけたってかんじです



きょうは、大量の虫を殺戮した初めての日です


果樹についた虫をみつけても、どうしても殺せないでいたことが、今年の錦自然農園の大凶作の微細ではあるけれど、ひとつの原因であった気もして


農薬を使わないということは、栽培者が自分の手で虫を殺さないといけないということ
アタマではわかっていたんですが、体が納得するのに時間がかかりました


しかし、虫の殺戮はできることなら、天敵の虫さんにやっていただきたい
まだ天敵の虫さんの活動期に時間があるため、わたしがやんないといけないのです
(園主に頼まれたわけではなく、これはいちごをおいしくするためにやっている自主行動です。一株ずつじっくり虫がいないかチェックすることは、勉強にもなると思いましたが、じっさい、いろいろ知ることができます)


いちご畑の周りには、イチゴの「天敵」にとっての「天敵」をよせつけるためのさまざまな植物が育っています



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いちごのマルチを張りました


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数ヶ月前から、いちご畑の土作りをし、苗を植えて、今日はいよいよマルチを張りました

果樹というのは何年も前から生えていますので、わたしはそれぞれの果樹の赤ちゃん時代を知らないわけですが、いちごだけは最初の最初から、なにがどうやって「いちご」になっていくのか見ることができます。

黒いビニルがマルチです

マルチという言葉が何かを意味するのか知ったのは、数ヶ月前です。
植物の根元に張り巡らせる資材をいうそうです。
黒いビニルであったり、わらだったり、おがくずだったり、枯葉だったり、マルチにはさまざまな資材が使われます。

ビニルマルチをなぜ張るのか?

これを張っておくと、草がむやみに生えないのだそうです


わたしがここへきて初めて収穫したのは、いちごでした
どうしていちごの部分だけをきれいにくりぬいてこんなにきれいにビニルを張れるのだろうか?
と不思議に思いました

そうやってその作業をするのか、今日までけんとうもつきませんでした

いつものように


「こんなのを誰に習ったの?」と園主に聞いたら

「やってるのを見て覚えた。5分も見ればわかるよ」との答えでした


実際やってみると、苺の茎を折らないでマルチの上に苺をはわせるのは、そんなに簡単ではなかった

しかし、しかし、作業開始から5時間後、猛スピードで作業をしているワタシがいました

園主がカッターでビニルに穴をあけ、わたしが葉っぱをビニルの上に広げる、という手順でしたが、どんどんスピードにのってきて、「もうーーはやくーーー」と後ろからせかしながら追い上げるのが楽しい


先日東京にいったとき、知人のカメラマンが「学生時代にぶどう農家の手伝いバイトをした」という話をしてくれまして、

「袋をかけるという作業なんだけど、数を競うような気分になってくると、どんどんスピードが上がっていくんだよね」

といってました

「わかるわかる」

と言ったわたし


作業しはじめの最初は、「腰がいたー」「つかれる」「あとどれくらいだ?」とか思う気持ちがときどきよぎるのですが、どこかで突破地点がやってくる

そうなると、作業そのものがヨロコビです
ていねいに、ハイスピードで、自分の限界を突破し続けるたのしさ☆は、すでにゲームの域です


うちの園主は、そういうのまったくないです

マイペースでじっくりと、最高に丁寧に、自分の仕事をする


それにしても、農作業を7時間もしました、わたし
これは、新記録です


農作業は2時間が限界

という人だったのに、けっこうこの半年で体力がついたってことでしょう
だって去年まで、家にとじこもって机に向かって仕事しているだけだったんですもーーん
ひどいときは、一週間に屋外を歩く時間が計20分くらいという週もありましたっけ・・・・


(えみこ)

新規就農の落とし穴

園主が横浜から熊本に農業しにやってきて8年たちます
就農して3年たって、土地をもっと増やさないとダメだと気づき、農業委員会に土地の斡旋を頼んで5年がたちました
今年からは、私もいっしょに町役場の農業委員室に何回となく足を運んだものでした

行くたびに言われました


「うちぬのさんたちのような意欲のある若い人たちにこそ、土地をみつけてもらいたいし、がんばってもらいたい」


今日のできごとはここからです。
町役場のわきにある温泉にいったさい、たまたま農業委員さんにオットがであいました

農業委員のその方は、
「連絡します」といったきり、二ヶ月経過しても何の連絡もなかったので、オットが追いかけて声をかけると


「農業委員会では果樹農家の人に、リースでの斡旋はせんことにしたとです。以前果樹農家の人で問題を起こした人がおったとです」

といったそうな。

「そんな大きな決定があったのに、電話一本いただけなかったの?」

と、オットにいったのは、そこにいなかったわたし。

「ずいぶん後ろ向きなご意見で、思い切りがっかりさせてもらいました、とは言ったけど」

「そうじゃないでしょう、待ってるのわかってるのに、なんでそんな大事なこと言わないのよ、って話よ」


農業委員会が言う「問題」っていうのも、これが問題になるのだとしたら、
そっちのほうがずっと大問題でしょう、という話です。


ある果樹農家が10年契約で土地を借りました。
何を植えたかしりませんが、
果樹は3~5年かかってやっとお金を生むようになるものです。
それまではひたすら土地をつくり、樹木をケアするだけです。
にもかかわらず、ようやくお金になるようになって数年後、
まだ最初の契約更新まで2年あるという8年目に

「土地を返してくれ」

とオーナーが言ったそうです

一番ショックだったのは借りていた果樹農家だったでしょう

「じゃあ、果樹を別の場所に移すから、その費用を出してくれ」と借りていた農家がいったそうです。
当然の反応です。

しかし、オーナーはそれをしたくない。だから農業委員会に助けを求めた。
農業委員会がどういう対応をしたかは知りません。

でも農業委員会は、その事件を「果樹農家に土地の斡旋はしない」と決める原因と位置づけたわけです。

こういうのは、田舎の倫理ですか、
それとも役場の論理ですか?


「この土地、使ってないなら売ってくれませんか」

とオットが直談判、あるいは人を介してお願いしてきた耕作放棄地に見える土地の農家たちの多くは、
夫が話に行ったとたんに、急に土地がだいじに思えてくるようで
「NO」のお返事のかわりに、あれた土地の草を大急ぎで刈り払われまして、

「いらなくないんだよっ。いるの、これは!」と行動で示されました

売るのもダメでけど、果樹農家にはリースもダメ。

最近も別件で、リースの話がほぼ決まりかけてキャンセルになりました
理由は、「親戚に反対するものがいる」

その反対している親戚は、あろうことかわが町の農業委員でした
なんで親戚の意見ですべてがチャラになるんでしょう?

それまで、私たちと何回も話し、オーナーは、
「オクサン、熱心でいいですねえ」と私に何度もいってくれた。
「貸しますよ、使いなさいよ♪」と明るく言ってくださった

それが親戚の意見で、どんでん返し

わからーーん 

ハテナマークにつぶされそうな私でした


でもこのパターンも、実は初めてじゃないです。


「親戚が・・・」っていうのは、あれはなんですかね?
農地所有者の農地にからむ事情、心情は、理解不能です。


いまようやくわれわれがあらたに手に入れた農地は、錦町ではなく隣の町です
自宅からクルマで40分もかかるので、しゅーとめはいまだに反対ですが、しかたないのです
5年探してもでてこないんだから


近所に土地を探す努力は継続するけれど、これ以上先延ばしにできない、と決めました
果樹は成育に時間がかかり、われわれの人生のもち時間には制限があるのですから


錦町は「フルーツの里」というキャッチフレーズをかかげている町なのですが、
「果樹だからダメ」という声が町役場で聞かされる町でもある

農業振興なんて、口だけじゃないですか・・・・


移住して、新規就農したい人は、
その町が新規就農者に支援する体勢が本当にあるかどうかを
しっかり聞き取りしたうえで決めたほうがいいです
聞きとり先は、町役場ではないでしょうね


16万キロの果てに

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16万キロ走ってくれた愛車がついに廃品業者に引き取られていきました

エアコンが壊れ、カーステレオが壊れ、ワイパーが動くのが不思議なくらいの老いぼれ車

しかしこの車で園主はわたしを鹿児島空港に迎えにきたし、初めて農園を訪れたときも、初めてしゅーと&しゅーとめに会ったときも、初めて果樹をのせて「道の駅」にひとりで納品に行ったのも、このクルマ

すべて思い出はこのクルマとともにありました

長いこと車を運転していなかったわたしは、熊本にきてからクルマの練習を始めたようなもの


「どっちがブレーキ?」ってしょちゅう聞いてましたっけ


「いくらでもぶつけていいから、安心して運転の練習に使って」


と園主にいわれたせいではありませんが、フロントのライトをぶっこわし、ボディのあちこちをガリガリひっかいて、この半年で見た目の劣化を激しく推し進めましたのはわたしです


「何年のったの?」と何回聞いても、「忘れた」という園主。

横浜ナンバーのままなのは、横浜にいたころから乗ってたことを物語っていますが、8年プラス何年なのか、本人記憶にない、と申します・・・・・


これが去ったあと私たちの愛車になりますのは、おとーとがくれた使い古しのセダンです


結婚祝いということです



ちなみに、軽トラはいまだに運転が不自由です
軽トラをかっこよく乗り回したいという野望はいまだ達成されておりません


マニュアルは難しいです・・・・




(えみこ)

やまぶどうの篭を編む

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開墾している果樹園で、山ぶどうをみつけました。放置されて長いので実もついてませんが、つるはリッパ。
ここは、憧れの山ぶどうの篭というやつを編んでみようじゃないか!

と思いつき、固く梨の木や棚にからみついた弦を時間をかけて引き剥がしました
いえに持ち帰って玄関先に出しているつぼに水を張って漬け込むこと4日


なんとか曲げられるようになったとこで、編み始めました
指南役は、鎌倉から遊びにきていたおさななじみ


やっているとどんどん無言になっていく私。
なんでこんなに苦しいのか、と思うほど、すごいストレス。

ここに来てからというもの、テーブルや机を作ったり、部屋の土壁を塗ったり、玄関周りを施行したり、今までの人生でしたことない手作業・力仕事の数々をしてきましたが、これは最大に私に向かないことがわかりました


なぜなら、つるを編むために力を相当入れないといけないのに、編みめを整えるために繊細さも忘れてはいけない。

ふんがーー!!と声を出したくなるほどの力作業と、息をつめるような繊細作業の同時進行・・・

これは左脳と右脳を同時に全開にするようなことです(わたしにとって)



そのため脳みそが疲れて、脳が疲れるというストレスによって、どんどん鬱屈した気分になっていき、わけもわからないまま疲労困憊していったのでした

これを作ったあと、開墾に向かいましたが、ものすごく疲れて・・・・


「何時に帰る~?」とねっとり園主に詰め寄るかたちで、はじめての「帰ろーよ催促」をしたのでありました


写真の篭は、薬草やハーブを乾燥させる篭として使用しようと思います
写真撮影用をしようと思いつき、台所に駆け込んでそこにあった柿を並べて、ぱちり

売り物にならない柿だけがわがキッチンに送り込まれてきますので、柿のビジュアルのまずさはご勘弁を
篭も相当まずいですが、これが限界ということで・・・・

(えみこ)

果樹園の開墾中です

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加工所建設も急がないといけないですが、いまうちが取り組んでいる最大のプロジェクト
それは、開墾です

正確にいえば、耕作放棄地の開墾

もともと果樹園だったものですが、長年放棄されてきたため、完全な藪。
良く見ると梨の木や梅の木がある、というかんじです
果樹の多くは伐採をしたのち、根を堀りださなければなりません。

草の勢いがすごいのには圧倒されます

ヨウシュヤマゴボウは5センチの太さの幹になり、セイタカアワダチソウは2メートルのセイタカに達し、5反(約5000平方メートル)の土地がこんなに広かったかと、先の長さに呆然とすることもしばしば

作業はチェンソーと草刈機を駆使して行います。
わたしはカマを使って、果樹の棚に巻きついているさまざまな草や木を切り払う係

やっていると、最初はちょっとしんどいですが、30分もするとリズムにのってきます
「もう上がろうか」と園主がいうのに、「もう少し」というのはわたしです
夕方、山の端が赤くなりはじめる頃、気分は最高潮です

ここは葡萄園になります

冬の間に苗を植えます

この地に育ったブドウを皆さまにお届けできるのは、早くて3年後かと思います

3年後にわたしは生きているかどうかもわからないのに、3年後のために汗を流すというのは、なかなかよいものです。

いつも1ヶ月先もわからない、というスタンスで仕事してきたので、常に半年以上先を見ている農業って仕事が不思議です


半年後にわたしは生きているかどうかわからない


っていつも思って生きてます
もっというと、明日目が覚めるかどうかわからない、と思ってます


「いつ死ぬかわからないんだから、おいしいものを食べようと思って」とおっしゃったお客様がおられましたが、「そうですよねえ」と心から同意しました


ついでに言うと、明日目が覚めると確信してないわたしは、夜寝る前に園主と喧嘩してしまったら、必ず仲直りしてから寝たいと思います


(えみこ)

農産物加工所をつくっています

加工所建設中!


加工所をつくりだしてはや二ヶ月
農作業の合間をみながら園主がひとりでやってます

「手伝うことある?」

とときどき聞いてみると、

「ない」

いつも決まって同じ返事


大工仕事は、就農してからやりはじめた園主ですが、あっというまに農作業用の倉庫、自宅、屋外トイレ、と次々完成させ、加工所は4施設目です


「いったいどこで覚えたの?」


いろんな人から聞かれた質問ですが、「本をみたり、大工さんの仕事をみて覚えた」そうです


加工所を作ろう! と言い出したのはわたしです


今年のような凶作の年がまたクルとも限らない。ナマモノ以外の商品ももちたい、とそう考えたわけです。

なにを作ろうか、と考えたときまっさきに思い浮かんだのは、しゅーとめのオリジナル料理でした

これは、できあがったらもちろんご紹介しますが、今は内緒

初めて食べたときは、おいしさに目がテン・・・・・はじめて食べる味なのに、ものすごく懐かしい味
脳内であれこれ考えても答えが出ず、


「これはなんですか!!」と思わず、怖い顔して聞いてしまいました


「自分で考えて作ったとよ」としゅーとめ

おいしいものに目がない実家の母に食べさせてみたら、母もわたしと同じ反応。


「おいしい・・・・」と怖い顔して言うのです

つい最近は「あれの作り方をきいておいて、わたしも作りたいから」と電話してきました

レシピを聞いたからといって作れるようなものではないような気がするけど、教えてあげました。
主原料の作物は、いま収穫を間近に控え、日増しに色づいています


しゅーとめは、かなり料理が上手なんです。
彼女の料理を食べてきた夫はわたしの料理をめったなことでは誉めてくれません。
これでもわたし、東京にいるときは、しばしば人を大勢よんで食事&飲み会をするほど料理好き
上手、といってくれる人もいなくはなかったのですが、才能ある人にはかないません


錦自然農園はこれまで、桃柿ぶどうしかネット販売していなかったのですが、じつはウラメニューがいろいろあり、地元では販売していました

遠隔地への輸送の途中で質が落ちることを怖れたゆえの判断でしたが、懸念したような問題はいまのところ発生していないようです


これからはラインナップを増やして、よりいっそう皆さまの食卓にしあわせをお届けしたいと思っておりますので、今後ともよろしくお願いいたします☆


(えみこ)


きれいなうなじ

いつも正面から見ることが多いもの

ひまわりもその一つです。

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後ろから見てみると以外とセクシーです。

それでも無駄にはしません

太秋柿はなぜかかなりの軟化した果実が発生します。
原因は不明です。

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でもかなりの糖度はあるので生かさない手はありません。
今日はかなりの量があったので、樽に入れて柿酢を作ってみようということになり、ひたすら柔らかい柿の皮をむきながら樽に入れているところです。

作っているのを味見させてもらったことがありますが、米酢よりもまろやかで甘味を感じるおいしいお酢でした。
酢になるのはかなり先なんでしょうが、楽しみです。

悲しい・・・

今年の柿は春先からの晩霜害でもともとの果実が少なく、それに加えて例年であれば梅雨があけると大体おさまる生理落下(果実が落ちる)が8月以降9月までもとまらず、おまけにカラスやヒヨドリの食害でさらに数を減らし

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少ない果実にカメムシなどの害虫の襲来でほとんどの果実に被害が・・・


このような現状です。

道の駅などにキズモノとして安く出してますが、発送できるようなものはほとんど無くつらいです。

まだ今シーズン終わってませんが、来期に向けて頭を切り替えていくしかないです。