4年前の柿のはなし

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以下は4年前にかいたもの。偶然みつけたので再掲載です。

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太秋柿
今日の糖度は21度でした
この柿には珍しくないことです

柿なんて、と思っていたけどあまりサイトでの評判がいいから
ためしに頼んだらこんなにおいしい柿があったとはと驚きました

という電話を毎年いただきますが、今年はそのお声が例年以上に多い!です

センビキヤで売っていた一個千円のものと比べてもまったくお宅のはものが違う
と先ほどもお電話でほめてもらいました

おとといのお電話でしたが
化学物質化敏症で、無農薬の果物しか食べられないという方のお母様から
おととし食べたけど、美味しくいただきました
とのこと。
一昨年でしたら無農薬の柿は1人しかお送りしていないのを覚えているので
無農薬ではなく、減農薬の畑の柿をお送りしたと思います と申し上げました。
「今年の無農薬の畑はもう一個も残ってないですが
農薬にちょっと敏感な私でも、感じないので大丈夫じゃないかと思います」
と、減農薬の柿を、化学物質化敏捷のかたにおすすめしてしまいました
大丈夫なのか百%の確信はありませんが、
農薬使わない畑でもよその畑から飛散している可能性はゼロじゃないので
いずれにしても大丈夫百%の確信などないのです

病気ではないけれど、こだわりのある方が
細かい質問を生産者に投げかけるのは、わたしはあまり歓迎しません
たぶん、ほとんどの農家は歓迎しないと思います

柿にしても、一回の農薬を使うたびに、二人で協議して
使わないと、収穫が十分にできないかもしれないリスクとか
使っても効かないかもしれないものを使う必要があるのかとか
メリットデメリットを計りながら、慎重に使います

使わないですまそう、と言ってしまうのはかっこいいですけど
太秋柿の場合、うちの畑は広大ですから お世話に費やす時間が膨大なのです

来る日も来る日も夏の日盛りの時期に、二ヶ月数十日、はしごを上り降りしながら
ひとつひとつ毎日何時間も、手でかけた袋の中の柿が
ぼったぼったと、地に落ちていい とはとても思えない。

冬の寒い時期に、顔を真っ赤にしながらかじかむ手で剪定に費やした数百時間を
無にしていいとは絶対思えない。

そういう重い天秤をかけながら 農薬を使っていくのですが
それを食べる人が理解することは難しいと思います
だから

「どんな農薬使うんですか」
「無農薬無肥料の柿ありますか」

と電話がかかっててき、答えをいうなり

「じゃ、いいです」

と電話切れるというのがココロイタイ

ご自分で、食べて自分で判断してもいいんではないでしょうか
電話でリスクを低くしたいという気持ちわかるけど。
柿に何回かかけたところで、虫も病気もおさまらないし、味も安全面も差はないとおもう。
化学薬品過敏症の人にOKなくらいなんだから。

気になるのは当然だし、聞きたい気持ちもわかりますけど

最近、そういう電話の数がとても多くなり、正直困惑中です

来年は、無農薬の柿だけ作ろう、と決めているのは
その畑の面積が広くないからです

これくらいならなんとか、費やす労力と受け取るお金の対価があってなくても
そのうちもっとできるようになる、という意欲が続きます

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4年前のつぶやきです

4年前といえば、
剪定を変えたあとの樹の勢いと、収穫量が、一時的に爆発的によくなった
そのあと、壊滅的にダメになっていきました

この2年後は2000坪の畑で20個も商品にならなかった
「100坪に一個ってこと?」
と友人に大きな声で驚愕され、
「あらほんとだ」
と大笑いしたのはうちの夫婦だけで、
その場の空気がしーんと凍った飲み会の時間が思い出されます

栽培方法だけが問題なのか、冬や春の気候の変化に問題の核心があるのか、
こういうことを同じ気候条件でやっている農家がもう一軒あると
研究もできますが、一軒しかないから難しい。
問題の核心は、うちが「へたくそだから」なのかもしれないですし。


太秋柿に関して、今は農薬ゼロの畑しかないけれど、
長く、二つの場所で栽培法をあれこれかえて試行錯誤を繰り返してました。


果樹はむずかしいね


最近都会から来た編集者の友人がいってくれました。
ほんとに、むずかしいね。



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農業サバイバル

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ただいま太秋柿を収穫中です

予想よりかなり悪い収穫状況です

7反(2100坪)の土地からお送りできる柿は200個あるかどうか・・・・

メルマガを読んでいただいている会員の皆様には先のメールレターでお伝えしておりますが
5年やってみた切り上げ剪定が敗因と結論づけています
太秋柿を作り始めて10年、就業まもなくから低農薬でつくりはじめましたが、このレベルまで少ない収量ははじめてです

メルマガに書いたことをここに繰り返すのは、
お客さまの問い合わせが多いからです
私たちは会員のみなさまにご説明したことで、責務を果たしたような気がしていましたが
そうではないみたいでした


2010年から切り上げ剪定の指導をうけはじめました
やってみなければわからない
これによって農薬を削減して収穫を増やせるのならば、と
年に一度か二度、折々に講習指導をうけ、知識をブラッシュアップしながら、精進してきました


5年で木はどんどん変化していきました
ところが、
木のエネルギーは生長に向かうばかりで、かんじんの実を生育させられない
つまり木は強くなっていない
剪定が、5年をかけて木の生理機能を狂わせていった可能性すら感じます

少しずつ剪定を元に戻しているところですが、
今後、柿がどうなるかはわかりません


桃の収益が昨年の5%で
柿はもう考えるのもムリという悲惨さで

ほんとに、農薬を減らすために選択した方法に、こうも裏切られると、落ち込む、をすばやく通り越して
笑ってしまう、の境地です。でもときどき、目が三角になっている二人がいます


昨日は、山の上の高地に暮らす友人宅に大勢集い、二時まで飲んでいました

「柿はどうですか、今年は」

と聞かれたので、上記の話をすると、テーブルは一瞬ずーん、としずまりかえってしまった

「農業ってサバイバルですよね」

そういったのは、新規就農のSさん

「ほんとにそう」と私は言いました

「農業だけじゃないけどね、みんなサバイバルよね
どうやって10年後20年後生き延びるか。
それ考えるのがおもしろいよね」

昨日はもちよりパーティで、料理上手の皆様によるたくさんの食べ物が並んでおりました

私たちにとって嬉しい驚きだったのは、
園主が畑から引っこ抜いてもっていった大豆(枝豆)をその場で塩茹でしたのを食べたおおくの人が
「これ美味しい」と真顔でつぶやいていたこと。


そのたんびに、園主もわたしも大喜び。野菜に対する評価はまだあまり聞いてなくて
だからでしょうか
園主は翌朝になっても「Hさんにも枝豆おいしいっていわれちゃった」と、無邪気に喜んでます
Hさん、喜ばせてやってくれてありがとうです

野菜つくるのを楽しんでます
無農薬・無肥料で栽培するのはいっしょだけど、野菜って、ふつうにやってれば収穫できてしまう

「2100坪の畑で200個の柿・・・・それは、10坪に1個ってことじゃん」

って昨夜、誰かがいったとき、いちばん笑ったのは私たちでした。本当に大笑いです。
33平方メートルの畑に柿が何本かあって、そのなかの1個しか発送できない
ってことですね


「果樹を低農薬でつくるのって本当に難しいんですね」
といわれて、「そうみたいねえ」と他人事のように声がでてました。
正直いうと、難しいのか難しくないのかもわからない気がしてます。


農薬散布しなくても、ブドウは今年うまくいきました
ブドウの剪定も、柿同様、道法さんの指導を受けていますが、独自の方法も取り入れており、
かなりオリジナル色の強いものになっています

桃も剪定をかえて4年目まで順調だったことを考えると
オリジナルの方法を取り入れる必要をかんじ、すでにそうしています


ちなみに本日発送する柿は、すべて無農薬栽培の畑から収穫しました
去年は中箱で6000円の価格にしておりましたが
昨年に比べると量があまりに少ないので、差をつけるのもめんどうで、3500円で販売しています


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先週火曜のランチをぱちり。ぶれててすみません。
野菜セットでお送りした大根、サラダ白菜、サラダ菜、にんじん、枝豆などなどのサラダ
ごはんは、塩もみした大根葉とゴマ
お味噌汁の中にはサトイモがいます
どれも、農薬を使わない努力の果てにうまれてくれた珠玉のおいしさ
シンプルな料理でいただきます



★★★火曜発送・オーガニック野菜セット
ジャム、無農薬栽培の米のご注文は
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太秋柿のちょうしがよいです

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今年の桃がかつてなく不調なことは、花も咲く前、収穫の5ヶ月前から、きざしのようなものが
園主には見えていたようです
私にはそれを言われても、「そう?」というかんじで兆しを感じ取ることはできず、実現しないことを願うばかりでした

太秋柿の収穫はあと3ヶ月先です

この3年は、毎年のように「今年は去年よりいい」と喜んで、収穫期にがっかりするのを繰り返していますが
今年の調子のよさはほんものかもしれません

ガッカリ慣れをしている二人なので、
柿園でその話をするのも控えめです

まるで柿に聞かれるのをはばかるように小さい声で

「私には今年の柿はすごくよく見えるけどあなたはどう思う?」
「この時期でここまでいいのはないね」

去年まで農薬散布の最後は6月はじめでした
長雨や豪雨や台風がいともかんたんに、ふりかけたものを洗い落としてくれたようで
8月末、秋の風を感じる頃には病気と虫が次々と柿にとどめをさし、
豊かにみのった大きな柿がぼっとんぼっとん、ハートに響く音をたてて(実際はそんな音なんかしないけど)
土にかえっていくのを作業しながらみていました

悲しいんですよこれが
葡萄よりも桃よりもイチゴよりも、肉体的に時間的に労働がたいへんな柿です
ナミダがでそうに苦しかった

今年は
よい気配があります

なんどかブログでお知らせしていますが
柿の収量をふやすべく、農薬使用をJAのプレアデス星人に相談しながらやっています

(カレの持論は「医薬のほうが何倍も体に悪い、農薬は適正に使えば問題はない」
一方で、無農薬無肥料の米栽培者を地元に増やすことを熱心に働きかける行動の人でもあり
農の未来に関しての意見は、かなりの部分で私たちと同じ言葉をもっている人)


柿の予約受付は、9月を予定しており、ご注文ページはクローズ中ですが
柿のご案内をウエブからみれますのでよかったらめっちゃ美味しい太秋柿


今日は午後6時には眠気の渦巻きにとらえられ倒れるように寝てしまった
ジャムを作らないとだめ、起きるんだもん、おきてしごとをするんだもん・・・・とじたばた思いながら非効率に眠り

やっと起きれたのは午後10時で、今日の発送メールをおくったり受注メールをおくったり。。。
もうそんなの明日にしたら、の声は聞こえないふり


だって明日は野菜セットの発送日なんですもん


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柿の摘果が佳境ですわい

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ただいま農作業は、柿の摘果シーズンです

いつものことですので、喜んでしまいそうになる自分にブレーキふみこみますが
柿の勢いがすばらしく、
果実の健康度もすばらしく、ふりしきる雨の滋養で草がわしわしと生い茂り

ここまでは毎年こうです
130%の良好度
問題はここから先

柿園には、いつものことですが、みみずが団体で埋まっているのか、イノシシがミミズを食べに
わいわいやって来ている跡が散見されます
イノシシが少々悪さするくらいはおおめに見よう、と思えます
それくらい園ぜんたいがイキイキしてます

いつものことです
元気な柿園なのです
夏までは
いや夏を超え、秋を迎えて、それでもまだ元気です
美しい秋景色をつくってくれます

そしてさいご

収穫の直前になって
無残にも
どさどさと実がおちていくんですねえ☆

やまほどの果実に袋かけをするという大労力を経て
大徒労に帰した果実の残骸を目の当たりにするのですねえ

いまどきこの種の理不尽は、なかなか体験しにくいのではないかと思います
経験したいかたは、袋かけのアルバイトに参戦ください(おでんわで)

今年は去年までとは違う戦法をやってます錦自然農園

太秋柿に自然農法は無理
と道法さんが言うのが正しいかどうかわかりませんし
これまでどおり無農薬の畑はキープですが
低農薬の畑は
JAのプレアデス星人と細かくミーティングしながら
的確な農薬使用を考えながら、ちゃんと散布するという計画です

ブログにも何回か書いてますが
これまでの農薬散布は、ハンカチを持たずにトイレにいった人が手をふって出てくる、
そういうレベルの、ハンカチなし手をふり散布、で太秋にたちむかってました

そこには、食べる人が安心して食べられるって、どういうことか
散布する人が気持ちいい範囲の農薬散布てどういうことか

のかけあわせで、いちばん少ないレベルが選ばれていたのですね

いきなりばしっとふやすのは無理ですが
感情的に感覚的に、農薬のおっけーラインをちょっとひろげることで
10月からはじまる収穫期に、高笑いをしたい錦自然農園です

柿の摘果シーズンがおわったら
いよいよ
後期のももの収穫シーズン


まあお楽しみに・・・・・・・・・・・してもらっていいかどうかわかりませぬ


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JAのおたすけをいただきまして・・・

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野菜セットでお送りしているアクア農園のサラダ菜とよしさんのたまねぎ。
このあとパンにはさんでサンドイッチにしました~。uma!


これまで、農薬を使わないでフルーツを作れるなら、ありがたいね
という気持ちでしたが、絶対にそれをやりとげたい、という欲らしいものはなかった錦自然農園

最近になってようやく、農薬を「使わないでいることはないだろう」という現実的予測が、
地面に両足をしっかりふんばって、立ち上がってきました(ぱちぱち)。

どういう効果的な使い方をすれば
農薬少なく
収量多く
ができるだろう、と考えてます

無農薬を目指すことは、少しのお客様にようやっとできた少しのものを高額でお届けすること
低農薬でしっかり作れる、というのは多くのお客様にお届けできるということ
そりゃ、後者が楽しいでしょう

そんな私たちのとこへ、以前から仲良くしているJA職員サカイさんがやってきました

錦町に異動になったのです。
20年以上球磨郡中部で、農薬使わない&減農薬の農家の増殖に力をつくしてきたサカイさんの異動は
農家友だちのあいだに激震が走りましたが、
私たちにしてみれば、「これは錦自然農園を助けるための異動ですね。さんきゅう、JA」です

ここんとこ、「太秋柿を、農薬最小で、収量過去最大」にもっていくための研究を
サカイさんにしてもらってます
ウチも、これまで無農薬とかわらないレベル、フリカケ程度の農薬使用しかしてこなかったのを反省してます

サカイさんに理解してもらっているのは、うちはおいしさを大事にしていること
農薬を使うことで味が落ちるのは、どういう理由なのかはっきりはしていないのです
関係ないといいきる人もいますが、農薬散布によって光合成がさまたげられ、植物体としての健康がさまたげられれば、それはおいしくなくなります。だいたい影響は1週間だといわれます

また、農薬という植物にとっての異成分の排出は、おおむね根から行われるそうですが
その根は栄養の吸収に役立つところ。
毒素排出に力をつくした根っこが、栄養吸収の力を十分に発揮できないのは、仕方ないのかもしれません

現代化学の粋をつくして開発されたおいしい柿の収穫までに使うべき
最低限の農薬とはなんぞや

そんなこんなの協議を、JAの片隅であやしく繰り広げておりますときに
サカイさんからふるまわれるのは、
ブルーソーラーウォーターで淹れた超おいしいコーヒー

うちはお客様の助言にしたがい、ブルーソーラーウォーターを、桃やぶどうに散布していた時期もありました
でも、効果がわかりにくいと、手間のかかることを続けていけないんですよね(すみません)
コーヒーの味だったら、違いはとっても明確です


うまいコーヒーをいただきながら
核の夏やら冬やら(?)の話をしておりました
天候の異常はことしの夏も激しそうですね
野菜のセット売りをはじめております
天候の触れ幅の大きさにびびらないですむように、がんばります♪
どうぞ野菜、おためしになってください



★いつもありがとうございます★

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