元「東京タラレバ娘」


友人に漫画の「ワンピース」の大ファンがいて、私は聞いたことがあります。
ワンピースのおもしろさを一行で教えて、と。
その人は、間髪おかず言いました。

日本語が読めるのに、作者と同時代に生まれたのに
これを読まないで死ぬなんて、人生がもったいない

国家公務員(独身・男・44歳)が、めったにみせない真顔で言うのでしたが
まだ、読んでないです


いま、たのしみに読んでいるのは、

「ブルージャイアント」(石塚真一)・・・ジャズ
「リアル」(井上雄彦)・・・・・・・・・・車椅子バスケ

すごいです。読み出したらやめられません。

「モーメント」(槇村さとる)・・・・・・フィギュア
「三月のライオン」(羽海野ちか)・・・将棋

こちらも好きです。

そして昨夜深夜までかかって読みましたのが

「東京タラレバ娘」

なんとなくこんな内容なんだろな、と想像していたのを軽くこえて、おもしろ深い。

結婚したくて愛をもとめてさまよう33歳の東京在住女子三人の話がどうしてこんなに刺さるのか
まちがいなく、わたしもタラレバ娘だったからですが。
結婚するのが、どうしてこんなにむずかしいかなあと思ってました
45歳まで。

理由がわかったのは最近ですが、
「結婚したい相手に求めるもの」がわからなかったからです

私の場合もとめるのは、「話ができる」ということ。コミュニケーションができるということ。
おっとにであってから、そうだったよ、これがほしかったよ、と思いました

見かけとか、収入、職業、もっている能力とかは、どんどん変わりますので
そこにはもともと重きをおいてなかったんですが、では、何が重要だと思っているのか
自分でわかりませんでした

コミュニケーションができるだけなら、いくらでもいそう。
話がおもしろく深くなる男友達いっぱいいます。
ところがこれ、「友達なら話できるけど、オクサンになった瞬間からできなくなる」男、
ものすごく多い

結婚前に、それができる人かどうか見極めるということができるのか
見極め方のひとつは、その人が、自分とコミュニケーションできる人かどうかではないかと思います。

男のほうが自分のことわかってない人、多い気がします。
自分に嘘つくというか、本当はなにが大事で何を誇りに生きているかがわかってないというか
誰かがつくった規範から反抗するにしても、従うにしても、宇宙の中心が自分じゃないかんじというか

うちの夫は言葉の数がすくないし、どっちかというと、無口に近いですが
本質しかいわないような感じが会ったその日にしたので
会ったその日に、けこんしよーとなりました

夫もわたしとおなじく、結婚市場からはみだしていて、みつけてもらえなかったし
そういう部分が大事とおもっている人が、多数派ではないということかもです

結婚したいんですけどーー

と女の友達にいわれるときによくいうのは、

いい男なんていないから、原石みつけて、それを磨くつもりでいればいいんじゃない?

です
「なんてこの人、いい人なんだーー」からはじまる関係よりは、
あれこれ問題あるけど、そこは目をつぶれる、というはじまりかたのほうが
先があるといいますか
問題ない人なんていないから

でも、何にめをつぶれるのか、ぜったいにゆるがせにできないかは、
これまた、わかっている女子がすくないから難しいんですが

いつだったか
「食事の食べ方で男をみる(わかる、だったかな)」という女性がおりました。
そんなことは、何の意味もないと思いました。食べ方なんか教えたら変わるし。
変わらなくてもそれが何かを深く意味することはないような。


別のときには
「無農薬で農業している人と結婚したい」という女性もいました。
「そういう人はいっぱいいるけど・・・農薬を使い出したら別れるの? その人が農業やめたらどうする? 
だったら、年収いくら以上じゃないとダメとかいってるのとあまり変わらないよね」

でした。


大好評をいただいております金曜発送の野菜セットは、
毎週水曜正午しめきりです
ごぼりんとうも、水曜のしめきりですが、ただいまご注文が多く、来週の発送ができない場合もあります
お早めにご注文ください。ご注文は、

錦自然農園フルーツストア
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7年目の・・・・・・・

昨日、熊本人になって7年目に入りました

熊本にきて
よかたなーーと思うことしかありません。

今では、「よく、あなたみたいなのが東京で何年も暮らせましたね」と、しばしばいわれるくらい
「熊本人」な私ですが、
東京を出るときは、
「やっぱりねーとかいわないから、嫌だったらいつでもかえってくれば」
「来年ここに帰ってきてないことをいのるよ」
とか、私が熊本にいったって、さっさと戻ってくるだろうという予測が
周囲の大半だったのです

たぶんわたしは、ものすごうく、この7年で変化したのだとおもいます

昨日、7年目の記念日に、7年目ではじめて、しゅーとめから、強烈に大量のおこごとをちょうだいしたのですが

申し訳ないくらい、心にひびが入らず、ただ疲労感が集積しただけでした

おこごとの内容は、「犬の餌」です。

犬の餌の量くらいで
大騒ぎになるのは、たぶん、どれだけわたしが、恵まれているかってことでしょう

きのうは、埼玉から森ちゃんがきてくれて
果樹園でひーりんぐらいあーという、シュタイナーが発案したとかいう、木製の弦楽器を
奏でてくださいました

ここ2年くらい、パソコンまえの仕事に集中しすぎて
熊本にきた当初のように、木の一本一本にアテンションするかんじがなかったことを
森ちゃんが、かなでてくれる音によって、わたしが思いました


今週の野菜セットは明日発送ですが、
明日、発送する野菜につけるお手紙をさきほどかきました。

野菜のひとつひとつに、ほんとうに思い入れがあり、
うざいくらい長いお手紙になってしまいますが、
どうぞご笑納ください、というかんじです


オーガニックな野菜、おかし、くだもの、お米などのご用命は
錦自然農園フルーツストア

田舎暮らしとノマド

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お手製の燻製器で、燻製中。田舎暮らしのキーワードのひとつが「燻製」ですね

先週、東京時代の友人と、海の見えるカフェでお茶していました。

証券業界→出版業界→音楽業界

と仕事を渡り歩いてきた彼のキャラをひと言でいえば「誠実」
もうひとこと付け加えれば「義理がたい」
そういうタイプだからできる仕事を、業界をまたぎながら、ていねいに、やってきた人ともいえます。
敵はいないけど、味方はものすごい数でいそう。
各界の有名人も多数含みそう。

いつも会うときは久しぶりなんですが、
会うたび、なんかひっかかる話を残していきます。前回もそうだった。
今回も、なんかねえ、ひっかかります。

彼はこんなことを私に言いました。

きみはえらいよ。もう都会が恋しいなんか思わないだろ

思わない。実家も東京も、すごいスピードで風景かわっていくし、私の知ってるとこじゃないもん。
今は錦町に帰ってきたらほっとする。帰ってきた、って思う場所はここしかない。

すごいよなあ。たった7年で。
おれの友達、田舎暮らししている人多いけど、なんか違うよ。
みんな、あっちこっち、移動してる。ここはダメ、あそこもダメ、って・・・・
結局、海外を放浪としてるやつと同じで、探してるだけ。いつも、次にいくだけ。

それができるんだったら、そういう生き方もありだよね。
お金かかりそうだけどね。きっとお金ある人たちなんでしょ?

まあね。これまで稼いだ金だったり、都会から振り込まれてくる不動産とかの収入だったりね。
カネがあるから、そういうことができる部分もあるんだろうけど、俺なんかからみると、幸せそうにみえないんだよなあ

うちの彼に聞いたことあるよ。
都会から田舎に来たはいいけど、農業に向かなかったらどうしようとか、来たことを後悔することになったらどうしようとか
都会を出る前に思わなかったのか、って。

そしたら彼が言ったのよね。
おれは、覚悟してきたから。できないとか、無理とかいう選択肢はないって思ってきたからって。
だから、失敗にぶちあたっても、いちいち落ち込まないようにしてたって。失敗だって思わないようにしてたって。

言われて私も思ったけど、ここに来るときに、楽しい田舎ライフが待ってるぞとか期待は一切なかった。
友達も、文化もない、ワインもかえない。それでもいいやって思ってた。
思ってたら、意外なことにそうではなかった。
それがよかったかも。夢も希望もないヒトだから、よそにもっといいものがあるなんて思えない


なんて話をしていました。
よその素敵な暮らしをしている人をみて、素敵だなあと思うけど、そこにはそこの大不幸ネタがあるかもしれないし
そこにはそこの問題がかならずどこかにひそんでいると思う。

たぶん、新宿区のマンションで一人暮らしをしている私だったとしても
そう思ったでしょう
錦自然農園のえみこさん、笑ってるけど、けっこうたいへんだろうなあ
とか考えるタイプですから。うらやましくならない。

探し物をしているひとたちは、ポジティブに世界を楽しもうとしている人たちなのでしょう

見方を変えていえば、私たちは探し物をみつけたのかもしれません。

世界がどんなふうに意地悪く見えたとしても、それに対応して変わる自由を自分らはもっている

ということかな。
雨がふったら、ふらない場所に移動するよりも、屋根をつくることを考える、みたいなことです。

じぶんが変わることが前提でいきていれば、たいていのことは、ドラマを盛り上げるためのネタです。


最近なんだか書きたがりが復活しています

また書くかもしれません
田舎暮らしとカマドについてでも(笑


ごぼうのかりんとう、ごぼりんとうが昨日スタートしました。
どうぞ、お試しください。

錦自然農園フルーツストア

かわはぎのお刺身とか剪定とか

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先週桃の剪定が終わりました
いえ、やったのは私ではないですが

次は葡萄の剪定ですね
そして柿

柿は今年、できると思われます
去年は注文も受けられませんでしたが

そして朗報は、イチゴのひのしずくが来年も作れるかもしれない・・・
いえこれはまだ、確実ではないですが、いいお話が最近聞こえてきただけです

野菜セットは明日水曜の正午までにお申込みください

四回セットと定期コースは、割引率が同じです
そして私どもに仕事上の負荷が少ないのは定期コースなので、近い将来、4回コースを定期コースに
一本化しようという話がでています


お米の4回コース、お野菜セットの4回コース

どちらも4回コースではなく、定期注文で

お願いできるとたいへん助かります
発送日はどちらも変更できます
定期といえど不定期可能です。
止めるのも、一旦休み、というのもできます


さて今日は何を夕ご飯につくりましょうか

最近、朝ごはんつくるのは園主
ランチは私
夜は食べたい人がつくる
というのになんとなくなってます


何が食べたいかなあ
昨日はかわはぎのお刺身を彼が作ってくれました
肝で食べるの美味しかった
居酒屋で食べてる空気感を思いだしました




野菜セットとかあれとかこれとかのおかいものは
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ゆきちくんのこと

江戸末期の日本人はかっこいい人が多かった。
福沢諭吉をかっこいいなあと思うようになったのは、「福翁自伝」を読んでから
これが座右の本になってしまい、いつまでも本棚に戻らなかった時期がありました。
ほかの諭吉本も、もれなくおもしろいです。

competitionという英語の日本語訳に、「競争」ということばをあてたのは、諭吉くんらしいです

それまでの日本には競争がなかった!

商人は、よそよりたくさん売ろうという考えをもたず
ひとびとは、あの人より出世してえらくなろう、という考えもなく
みんな、生まれつきの家柄やうまれつきの貧乏度、かねもち度にそれぞれでいい、
という考え方だったらしい。

それは封建主義のあしき側面でもあり、したい職業につくことも、住みたい場所に住むことも簡単ではなく
うまれたらその運命の場所でしぬしかないということで、
それはそれで悲惨だとおもう。
思うけれども、そこには「今のままでいい」という、安穏もあったろうなとおもいます。

(ある武士に競争の意味を教えたら、「それを他人を踏み台にするということではないか、そんな卑怯なことは私にはできない」といったというようなことがなにかの本に書かれていた。正確な言葉を探したけどみつかりませんでしたっ)

ゆきちは、お父さんが早く死んだので、貧乏な下級武士の
家の次男という、いちばんどうしようもないポジションにいたそうです。

大分の中津で藩づかえの身になりサラリーマン生活が待っていたが
住みたい場所にすみ、生きたいように生きるため、
かれに残された唯一の手立てが学問
もうそれしかないので、勉強した

学資があるわけでもなく常に貧しかったけど、みんな貧しいので気にしなかった
翻訳のアルバイトでお小遣い稼ぐ人も多かったけれど、
そんなことで貴重な勉強の時間をつぶしてはもったいないとやらなかった

酒好きで友達とよく飲み、しかし勉強は熱心で徹夜しながら原語の本を読みまくる

漢学隆盛の時代
ゆきちの漢学の能力は高かった
かれは漢学(中国語)をするっとこなしたノリで蘭学(オランダ語)も
存外難なく学んでいく

これからは蘭学だ

と思って勉強していたけど、途中横浜にいったのを機に、

これからは英語だ

と気づき、また英語の修業

そして咸臨丸にのせてくれーと頼んでするっと願いかない、ジョン万次郎や勝海舟とアメリカゆきを果たす

一回経験してしまうと、経験者の有利で、ヨーロッパへの洋行にも参加でき
もともと漢学やっているので文章は達者
英語もオランダ語もできるとあって
そんな人はそうはいないから
幕府のなかでも旗本扱いのサラリーや扱いを受けるようになる

なるけれども、少しも幕府が好きでないゆきちくんは
勝海舟とはたぶんすごく仲が悪かったんじゃないかと思うけれど

だれにも頼らず生きる独立独歩の精神をつらぬく
明治になって学校制度をつくってくれと頼まれても断り
上にもペコペコしないかわりに、下にもえらぶらない

終生、身分が低いから、年下だから、といって、相手に乱暴な言葉をつかったりよび捨てにするなどしなかったらしい

お金にもつねにタンパクで、借金だけは絶対しない
これをしてくれたら、このお金をあげる
と、うまい話をもちかけられても
それを受けたら生涯、頭が上がらなくなるのはいやだと思って断る


都会っぽいなあと思うのは
誰とでも仲良くし、ともだちは山ほどいるが、考え方がずれてきたら無理して付き合わない
ひとの考え方を正そうとしないし、ひとのやりかたを批判しないし、喧嘩しない

クールにも見えたろうし、義理人情にあつくもあった

卑劣なこと節の通らないこと、無駄な儀礼、無駄な慣例をすべていやがった


西郷隆盛も、ガンジーも、マザーテレサも、キューブラーー・ロスも、
死後に、「あの人はけっこうやな人だったんだよ」という醜聞が出回っているように
福沢諭吉もそうみたいですが、いいところだけ、受け継いでいきたいと想います。


ともに絶好調の野菜といちごのご注文は、
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