農家のいろいろ

和歌山の片山さんがきてくださって、いろいろおしゃべりしました。

特にオットは、ふだんの寡黙さとうってかわって、
ほとんどひとりでしゃべっているように見えるほどでした(笑)

アマチュア噺家さんでもある片山さんは、話し上手なのはもちろんですが、
ハイレベルで聞き上手でもあると、あらためて認識しました。

無農薬・無肥料をできるかぎり追求して果樹をつくるという共通点だけでなく、
同じ剪定方法を採用して、同じように大失敗した共通の過去をもつわれらは、
農業に対する考え方も、抱えている課題もやはり共通しているのでした

課題のひとつは

果樹を、農薬も肥料もけちって栽培し、さらに完熟収穫するのは、
率の悪さからどうしても逃れられないということ。

何年たっても上手になったとか、ベテランの域に達したとか、思いにくい。
さらに加えて、
近年の異常気象は、ワイドショーのニュースにならないレベルでも、農家をしばしば悩ませています。

少しでもよくできるよう願い続け、求め続けるだけ。
一生、満足するってことがないんだろうね、とオットは言っています。

率の悪さは、儲けの低さに直結です。
価格を上げればいい、とよくお客さんたちに言われます。

いちご一粒500円にしたって買うヒトはいる世の中ですもんね。
でもお客さんとは、愛しあってる関係でいたいんです。

そんな金額を介して本当にお互いに愛し合えるのか。

価格をあげるより、生産性を上げることで率をよくしたいなあ。
でも・・・農薬や肥料で生産性をあげるのを片山&内布は、求めてないし・・・・・・・・

農薬や肥料をやらない農法が至上であるとか、それを守るのが大儀であるとか、
両者とも、思っておりません。絶対的に。
思ってないけど・・・・・行動がなかなかそこにいかない。

まよいは尽きず、永久の欲求不満ループです。

農薬肥料削減派の農家は、ハネモノ(売り物にならない不良果実)を
加工にまわすことでなんとか回っている・・・・ところが多いようですが、
うちは加工先をもっていないので、弱いですねえ


もうひとつの、片山&内布の共通のなやみは、
働きすぎること。


お手伝いを頼んでも限界があり、ものすごい量の仕事量がいつも積み上げられています。
休むことを義務付けないと、ずっと働いてしまう。

機械で合理化できるところはできるかぎりして、
どうしてもできないところを丁寧に。
休む時間をつくらなくちゃ。

そうはいうけど・・・・・・
ヒトがみつからない。
(誰かうちで働きたい人、少しの時間でけっこうですので働いてくれませんか)


大産地では、早めに収穫し、カチカチの桃をベルトにのせてごろごろ運んでいくそうですが、
われらのフルーツは、こういうことができないから、人間の手ができるスピードでしか
仕事ができない。
効率化をはかったとしても、その限界がすぐにくるんですね。

問題点は結局、
こういう人間ペースで作られたフルーツを食べたい人が
未来にどれだけいるか、ということかもしれませんね


価格を上げるよりも、農薬・肥料を増やすほうがいい、と思っているのは私だけ。
増やすといったってべらぼうに増やすわけじゃない。
自分たちが散布して健康被害にあわず、食べておいしいレベル。
熱帯雨林気候にかぎりなく近い昨今の日本では、ムノーヤク賛歌だけではダメなこともあると思います



今年の桃の収穫期まで、あとたった二ヶ月です。
ご注文受付は5月からです。




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ワルクチいってる人に

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有機JASキャベツがおいしくなっています。水曜正午しめきり金曜発送です。


先日、関東の友人が電話でこんな話を聞かせてくれました。

「いつ会っても誰かのワルクチばかり言うんだよ。
その人、親の介護に離婚に職場の問題と、ずっと不運続きで気持ちわかるだけに
何も言えないんだけどね」

私は即座に言いました。

「あー私だったら言っちゃうな、嫌われてしまうかもだけど言わずにいられない」


熊本にくる直前でしたが、
知人男性が、会うたびに顔が悪くなっていくのに気づきました。

「シミが増えているし、人相が悪くなっている。はっきりいって、ブス化が著しい」

本人に言ったくらいです。

その人も会えば必ず職場の人のワルクチを言うのでした。
ワルクチを言う顔の醜いこと。一緒にいるのが苦痛になるレベル。


彼がその職場の事務方のトップなのですが、部下が全員頭が悪くて働かないらしい。

「しょっちゅうオレの顔みて会話をやめるから、あいつらオレのワルクチばっかいってんだよ」

そりゃいうだろうよ、という言葉は飲み込んで、私は言いました。


「あのさー、その働かないっていうけど、働いてくれてるから仕事がまわっているし、あなたはクビにならずにすんでいるんでしょ。
あなたの言うとおりだったら、責任とらされて立場が危うくなっているのが普通では?」

「それはたまたまオレが気がついて注意したり、フォローしたりしてるからで」

「いやいや、それだけでおたくの●●(会社じゃないのですが特定できないので)はまわらない。
あなたは、もっと部下に感謝したほうがいいよ。感謝してないのが相手に伝わってるんだよ。
部下の全員に対して、口に出さなくていいから、今日も働いてくれてありがとう、あなたのおかげで私が仕事させてもらえます
ってお礼言うのを習慣にしたら?」

「無理! そんなことできるわけないだろっ」

二週間後、またそのワルクチ男に会ったとき、私はビックリしてこういいました。

「なに?整形でもした? 顔がぜんぜん違う」

なんだか黒ずんでいた顔が美白化され、シミが減ってるし、笑顔がかわいくなっている。

「きみの言うとおりにしたんだよ。じつは。
そしたら、もうびっくり。
あの不機嫌な連中が笑顔見せるようになって、働くようになって、
ついに部下から、飲みにいきませんか、って。これってデートのお誘い?」


同じことを、上司のワルクチばっかり言っている女性にも言ったことがあります。
この女性のときも、信じがたいレベルで状況が変わりました。

私はいつも同じことを言ってきたんだなあと、おとといの電話のときに気がつきました。

ワルクチばかり言う女ともだちに、私はこういったのです。

「それだけ文句言いながら、あなたをクビにしないでくれてるんだから、
ワルクチなんかいってないで、どうもありがとうございますって、毎日アタマの中で言ったら?
社長に直接言わなくてもいいからさ

おかげさまで家賃が払えるし、子供と一緒に生きていけます。
感謝しています。ありがとうございますって」


変化のしかたが特殊すぎて個人を特定するので、ここに何もかけないのですが、
人生が土台から変わるような変化が起きました。



ワルクチをいいながら付き合わなくてはいけない人が、私には25年くらい一人もいないので
自分にはこういう経験がありません。

フリーランスで働いているときも、この人、またはこの会社、きらい! 
と思ったらどんな高額のギャラが約束されていようが
お仕事からおろしてもらっていました。

最近、この、仕事が好みや考え方に沿わないと、仕事ができない。ガマンしながらする、ということができない性格も
じつは発達障害のひとつのあらわれらしいことを知りました。


知ったついでに、農園の仕事は私にけっこう無理をしいていたと気がつきました。

無理なくできる仕事は80点以上でできるけど、できないことは10点もとれない。それがわたし。

できないことを無理してやったのはまずかった。会社なら半日でクビだったのに。
お金もらって仕事してるなら「おろしてください」といえたのに。
家業のこまったところで無理しちゃった。


昔仕事をしていた月刊誌の占いページを担当してた易者先生に、
鑑定してもらえるっていうから一緒にいこうよ、と編集者にさそわれていったとき、開口いちばん言われました。


「あなたはものすごく運がいい。出版の仕事以外に適職がありません。こんな極端なひとも珍しいけど
それで今の仕事をしているのは、運がいい。あなたはこの仕事をしていなかったら、かなり不幸な人生だったでしょう」


農業にだってこうしてスキなこと書く仕事があるからね。
楽しくやらせてもらってまーす☆




おいしくて無農薬のお米、お茶、野菜、紅茶などなど
錦自然農園フルーツストア

石臼挽き、無農薬そば粉の終了

SOBA1.jpg
蕎麦粉で作ったクレープです。
アラン・デュカスレシピで、バターと小麦粉が入ってますが、蕎麦粉だけでも大丈夫。



はまかわさんのそば粉が今季、早くも終わってしまいました

当園の販売は始まったばかりでしたが、
週を追ってお客様が増えていくなか突然の終了でした。
ご好評の声が聞こえ初めてきたときに、ああ・・・ざんねん・・・・・・


ほんとに残念です。

理由はといいますと、鹿と天候です。


1反もの畑が、鹿に食い荒らされてしまったそうです。
いったんっていわれても、ですよね。
300坪です。1000平方メートルです。

鹿に食い荒らされる無念は、私たちもブドウでさんざん経験しました。
しかしこれほど広大にやられてしまうのは、未経験ゾーンです。
淡々と話されていましたが、胸中は計り知れません。


そしてもうひとつの理由が天候。

夏の終わりから長雨にたたられ、収穫量が厳しいものになりました。

南九州のほかの地域でも、例年より蕎麦の生産量を減らした農家は多いらしく、
国産蕎麦のみにこだわる蕎麦屋さんが、きついですね。

無農薬蕎麦を石臼で丁寧に粉にしてくれるはまかわさんの蕎麦粉を待っていた蕎麦店主の悲鳴が聞こえるようです。


わざわざ、うちまで、蕎麦が終わる話をしにきてくれたはまかわさんと、
しばし蕎麦談義になりました。


日本の伝統食なのに、蕎麦の国内自給率は25%(平成25年)しかないんですって。


足りない分はどこから来てるかといえば、中国がほとんど。
輸入量の85%だそうです。残りはアメリカがほとんど。

国産と外国産のそば粉の価格差は二倍以上なので、
国内産を使うそば屋はけして主流派ではなく
一流のそば屋の看板を掲げていても、必ずしも国産にこだわってないそう。

「石臼挽き」なんてポスター貼ってあっても、「中国産」
かもしれないってことですかね

「国産」なんて貼ってあっても、「ちょっとは使うけど、ほとんどは中国産」
かもしれないってことでしょうか。


昨日は、「蕎麦デイ」でした。

夕方には、別のご近所の農家もうちの玄関先で、
「来年は蕎麦を必ず作るから」
と宣言していかれました。

去年まで販売させていただいていたKさんです。
有機JASを取得して作っていたのだけど、今年はご主人が急逝されて、作付けができませんでした。

来年はどちらのそば粉も販売できるといいなあと思ってます。

うれしいのは、どちらの農家も、

「そばの実」の販売に意欲をもたれていること。

しゅうとめからも、うちのお客様からも、そばの実はずっとリクエストされていて、
来年こそ、と思いながら、実現できず年が過ぎております。

これが実現しにくいのは、そばを実として販売するのに必要な、加工の機械が高額なこと。

また、粉にするより、実のほうが、量が少なくなるうえ、
加工代金が加わり
販売価格が高くならざるをえません。


いろんな事情がありますが、
無農薬で国産蕎麦を作ることを、応援していきたいです。


作ることを、生産者がやめないでくれるには、
ちょっと高くても、買う人がいなければ。


落語にも時代劇にも蕎麦のシーンが欠かせないのは、
日本人が蕎麦をずっと食べてきたからなのに
なぜにこんなに生産者が少なくなったのでしょう。
蕎麦を食べる人は、確実に、増えているのにです。

ひょっとしたら
ヤマイモや小麦粉で割増した、つなぎだらけの蕎麦を食べているのかな。
養殖だらけの鮨ネタで、鮨を食べる人が増えているように。
コンビニのおにぎりで、海苔を食べる人が増えているように。


安ければなんでもいい
というヒトばかりになったら、あっというまに、中国&アメリカ産にのみこまれてしまいます
それでもいいのか、どうなのか。
25%の蕎麦自給率が10や5になったら、もう、歯止めはきかないですよね~~






原木干し椎茸、無農薬の野菜&茶&米、無添加コチュジャンは

錦自然農園フルーツストア

送料の料金改定について

本日から、佐川急便の冷蔵料金が改定されます。

常温でお送りするものは変わりません。つまり、
無農薬のにんにくや米やそば粉やイモ類や柿(今年は終わってます)や
無添加のコチュジャンやらは、送料が前と同じですよ。


■桃、ぶどう、野菜の単品など(80サイズ 冷蔵)

関東1120円 中部1080円 北陸1080円 関西1010円 中国970円 四国1010円 九州900円
信越1120円 東北1230円 北海道1500円 沖縄1170円(←ゆうパック)


■野菜セットなど(100サイズ 冷蔵)

関東1230円 中部1190円 北陸1190円 関西1120円 中国1100円 四国1140円 九州1020円
信越1230円 東北1710円 北海道1900円(←ゆうパック) 沖縄1470円(←ゆうパック)

■野菜セット2箱(120サイズ 冷蔵)

こちらはすべて、ゆうパック料金。サイズが大きいと佐川料金より最大840円安くなります。

関東1570円 中部1470円 北陸1470円 関西1360円 中国1170円 四国1360円 九州1170円 
信越1570円 東北1690円 北海道1900円 沖縄1470円


よろしくお願いします。


野菜セット、石臼挽きの無農薬そば粉は、毎週水曜正午締切です
ご注文は
錦自然農園フルーツストア

自然農の稲刈り

生まれて初めて稲刈りをしました

不耕起の田んぼは、水を張らず、ちょっとしめってる程度で植えつけます。
苗を一本ずつ、それも手で植えます。
農薬、肥料を使わず、
除草剤も使わず、

そして育った稲を今日、手で刈りました。

草が繁茂する中に、稲がかろうじて育っているという風景

そこを友人らで稲刈りしました。
四人がかりでやるほどもない面積なんですが
鎌と軍手を渡されて、「ここを、こうして、刈る」と、基本的なことを教えてもらったら
作業開始


草と格闘しながら刈るのがたいへんめんどうくさくて
スピードに乗れないのが気もちわるい

「そこまで草を気にしなくても大丈夫」

といわれたときから、私のパワースイッチが「弱」から「強」へ


稲刈りマシンのように、シャカシャカ刈っていきます


横で友人たちが

「晴れてよかったねえ」
「いい風ね。風が山から酸素を運んでくるってよく主人が言ってた」
「こんないい時間を過ごせるって贅沢ねえ」
「みんなこの気持ちよさを知ったら、都会の人もお金払ってでも稲刈りしにくるんじゃない?」


なんて話しているのを聞きながら

しゃくしゃくしゃくしゃくしゃくしゃくしゃく

スピードにのって作業しないと気持ちわるいんだもん
黙って刈り続けるひと

手を動かさないでいることができない



「そんなに急いでやったら、終わってしまうじゃない。もっとゆっくりやってなるべく長く楽しもうよ」



という声がかかってやっと稲刈りマシンが止まりました。


さっさと終わらせて、田んぼから撤退して、食事タイムに入りたいという一心になっていました



今の時間を、早く終わらせて、次いこう
とするクセ
今より先、ここより先へ行こうとする心のクセは、根強いものがあるなあと思ったでした


まあランチに用意されていた「養生鯉こく」「去年の自然農米のごはん」
が早く食べたい、という食い意地が大きかったともいえますが。。。



稲刈りは、たのしかったです
スパッと切る快感
1時間そこらで終わる作業だから楽しいといえるともいえます
でも、こういう楽しさを知らずに半世紀生きたことはもったいなかったと思いました



「子供さんにもやらせてるんでしょ?」
「ううん、やらせたことない」



稲を植えて食べるという原初のいとなみ
水田ではない土に植える、効率度外視の、実にファンタジックな農業
これを何千年前だか、何万年前だかの人もやってた
同じ風景を誰かさんも見ていた
(アフリカでやってたのが最初だという説もあります)
人間は、こうやって食べものを得てきた
手で植える、手で刈る  
命の原点



無農薬の紅茶や米や野菜やお茶や
錦自然農園フルーツストア